原作が大好きなので観ました。
時系列は短縮されてるけど登場人物は全員、性格ブレてないし好演。
主演二人ははまり役でもちろんのこと、原作のたまきは苦手だけど役者さんがチワワちゃんだったのでよかった。儚くて危うく、ハラハラする雰囲気があって好き。
映画だとより強く感じたのは、この話はそもそもが、同性だからというより恭一がああいう人だから、という事の方がネックになっていて、極論、もし今ヶ瀬が女性でも苦悩はあるだろうなというところ。
なので、男女問わず重い恋愛をしてきた経験のある人は共感しやすいのではないでしょうか。
海辺のシーンは音楽や情念の強さが伝わってきて、ベティ・ブルーを彷彿とさせる。
作中で例えられている「煮込み料理をコトコト煮るような人」の最たるものが今ヶ瀬なのだから、2人の幸せを願わずにいられない。
