いろいろな恋愛があることも理解できるし、同性愛を否定するわけではないが、「分からない」というのが一番の感想で、一切共感できず、ただただしんどい2時間だった。
何考えているか分からずに、周りに流されるくせに、言い訳だけは一丁前のクズ男としての描き方はとてもうまかったし、様々な表情や台詞回しはそれをより際立たせていた。しかし、あまりにクズ過ぎて正直、途中でイライラしてしまった。どんなおかしなことをしてもいいと思うが、その言動には理由を持ってほしいし、そこが分からな過ぎて何だこいつって思ってしまった。それがいいと言えばそこまでだが、それが決定的過ぎて全然合わないと感じた。ただ、いらいらさせられたのは作品に引き込まれた証拠でもあるような気もする。
ジャニーズこんな仕事受けるんだっていうくらい過激なシーンがとても多かったのはびっくりしたけど、それいる?っていうシーンも多く途中で中だるみしてしまったようにも感じた。体感鑑賞時間が本当に長い映画だった。
成田凌の演技はめちゃめちゃ上手く、目線や目の潤いで感情を表現できるのは本当に凄かった。また、言葉に出さなくても、それぞれの思惑が交差してるのが分かるシーンや、微妙な空気の雰囲気などの見せ方もとても上手かった。個人的には吉田志織のあの佇まいがとても好きだった。