PANDADA

キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2のPANDADAのレビュー・感想・評価

2.0
皆さん、「コナン」と聞いて何を思い浮かべますか?

「体は子供、頭脳は大人」の名探偵ですか?

宮崎駿が監督したアニメシリーズの「未来少年」ですか?

私が真っ先に思い浮かぶのはフンドシ一丁で右手に戦斧、左手に大剣を持って戦う筋肉ダルマです。

そういうわけで、
「キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2」です。

前作の「コナン・ザ・グレート」は、シュワルツェネッガーの演技は下手というかほとんどセリフがありませんでしたが、それでも実はオリヴァー・ストーンが脚本を書いていて、しかも全12 話の壮大なストーリーにしようとしていた痕跡がかすかに観えてました。

本作はダメですね。
シュワの演技はかなり改善されているのですが、脚本が超B級。
なぜか笑いを取ろうとして、下手くそでベタなフリを入れてたりは特に最悪ですね。

原作とはまったく関係のないシュルツェネッガーの自伝を読んで撮影に挑んだフライシャー監督は、シュワの肉体美を見せつける事にご執心で、そのため劇中98%は無意味に上半身ハダカです(笑)。

アクションもストーリーも前作よりスケールダウンしたせいで、興行的にも失敗。
スピンオフ的な「レッドソニア」やリブートの「コナン・ザ・バーバリアン」は作られたものの、正統続編的なものが作られないまま現在に至ります。

次作「レジェンド・オブ・コナン」の制作予定の噂だけはあるんですけどね、数年前から(笑)。

ロバート・E・ハワードの大作「英雄コナン」シリーズの映画版が尻切れとんぼになっているのは本作のせいだと思います。

そんな戦犯的な駄作を愛でることの出来る人だけにオススメします。
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