このレビューはネタバレを含みます
車か…ふ~ん車ね、と思いつつ視聴。
結果、いや~面白かったね…!
最終的な目標はル・マンの制覇ではあるのだけれど、シェルビーもマイルズも車を愛していてレースへの情熱が尽きない。けれどフォードの偉い人達は商売だと考えているから度々齟齬が生まれる。
シェルビーは元ル・マンを制した男だけれど心臓を悪くしてもうレーサーとしては乗れない。
そこで40過ぎの気難しくて扱い難いけれど才能のあるレーサーであるマイルズと組んでフォードの依頼で常勝フェラーリに挑む。
ちゃんと人間のストーリーがあるのが良かったなぁ。
マイルズの奥さんが好きだった。あんな風に夫の全てに向き合って受け止められる器の大きさと言うか、包容力と言うか…いい奥さんだなぁ。息子もめちゃくちゃ親父の事好きだし、良い家族を得たわね。
シェルビーはマイルズの友人として、才能を認めたレーサーとして彼と一緒に先を見ていたのに、フォード側が見ているのは客の方で板挟みになって時にマイルズを失望させたり、フォードのお偉いさんを無視したり、結構大変な立場だったんじゃないかなあ。
だからこそ余計に最後は少し悲しくて寂しい終わり方。でも家族の姿を見て、より凄い車を作り続けるんだろうな。
マット・デイモンもクリスチャン・ベイルもとても良かった。
かっこええ車だな~程度のわたしは2人の友情の話として観てた。