正直、私はレースも車もちんぷんかんぷん。だけどスゴく面白かったです。
かつて栄光を手にした男と夢を諦めきれない男の友情とロマン。
大きめのスクリーンで観たのですが、顔のドアップが多く、車内の窮屈さとスピードを体感できました。CGを使ってないそうですが、迫力満点でした。
「お願い、よそ見しないで」と何度も何度も頭の中で唱えて、無事に走り終える度に安堵のため息がもれてしまいました。
それに彼らのレースに懸ける熱い思いに涙が出てしまうんです。
涙と緊張感で終わる頃にはもうグッタリでした。
レースの話だけでなく、顔がほころぶようなシーンも。おじさん同士の取っ組み合いも良かったけど、夕暮れ時に親子でコースを指差しながら話をしているシーンがスゴく良かったです。
クリスチャン・ベイルの顔、ズルいですね。頬のこけ具合とか眉毛とかちょっと悲しげに見えてしまい、感情移入が半端なかったです。去年観た「バイス」のチェイニー副大統領と同一人物だなんて嘘みたい。
マット・デイモンもクリスチャン・ベイルもとても良かった!子役のノア・ジュブくんも素晴らしかったです。
フォードVSフェラーリというよりは、チームVS上層部って感じですが、いつの時代もどの映画でも上層部っていうのは腹立つ相手ですね。