タツキ

フォードvsフェラーリのタツキのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.5
マジで傑作。一貫して仕事の話で会話劇が構成され、まるでハワード・ホークスの一連の作品のような、プロフェッショナルの溜まり場として描かれる整備工場、試運転。マンゴールド的な細部の語りの饒舌さも極まっている。投げられたレンチ、閉まらないドア/トランク。到達したものが感じることができる7000の世界と、クライマックスの減速を捉えた一連のショットの気持ち良さ。編集もとにかく素晴らしい。ラスト、車で走り出す直前、画面外から聞こえるクラクションと、それに反応し振り返るシェルビーの姿をしっかりと収めた芸の細かさに泣かされる。画面の外=向こう側の世界なのではないか。150分間、全てが映画的だった。