ペンソー

フォードvsフェラーリのペンソーのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.1
M・デイモン、C・ベイル共演による、実話をもとにした作品。

二人とも好きなキャストだったので観に行った感じがあったけど、作品自体の面白さが自分の予想の遥か上をいったからビックリした。
ここまで面白い作品だとは思わなかった。

キャストの素晴らしさもさることながら、ストーリーが秀逸で観ていてアツくなる展開が続く。
レースの勝敗だったり、フォード上層部との駆け引き、主人公二人の思いのぶつかり合いが、本当にアツい。
硬派な作品で、”3時10分、決断の時”のJ・マンゴールド監督作品なだけはある。
あの作品もかなり硬派でアツくなる男たちの物語だったけれど、本作はそれ以上に素晴らしい作品だったと感じた。

伝説的なレーサーでありながら車売りに転じた主人公を演じるM・デイモン、かたやエンジニアでレーサーのもう一人の主人公を演じるC・ベイル、この二人が作品を面白くしていることは間違いないし、男たちのアツい思い、プライド、意地のぶつかり合いが素晴らしいと感じた。
勝ち負けだけではない、男として何が譲れないものはなんなのか、それを体現した主人公たちは素晴らしかった。

息子と二人でレース会場でおしゃべりするシーンや、道端で喧嘩するシーン、上層部を納得させるために策を講じるシーンなど、心に残るシーンが多かった。

ラストも本当に実話なのかと疑いたくなるほど映画的でまさかの展開だったけど、だからこそ映画化されたのかなと思いました。


J・マンゴールド監督作品。
M・デイモン、C・ベイル主演。
素晴らしいキャスト、素晴らしいストーリー、素晴らしい演出、自分の中では今年度最高作品の一つにすでにランクインしました。
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