FATMAX夜食のデブロード

フォードvsフェラーリのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)
4.5
V8!V8!V8!V8!V8!V8!!

ハイ、映画が違います!!

劇場公開初日に行ったんですけどねw

もう個人的にツイキャス(過疎)で散々 語っちゃったので『もう良っかなぁ〜』って気分になって、しばらく放置してしまったワシが悪い!知ってる!

一言で言うなら素直に『サイコーじゃねぇか!』って感じだったので文句なんて無いです、ええw


もちろん史実と違う部分は結構あるし主役立てる為に副社長が完全に悪役になっちゃってるとか(実際はあそこまで悪人じゃない)色々あるんですがね。

ソレを完全なまでに忠実な再現目指すならもうドキュメンタリーが最強なワケで、映画としてのフィクションと史実の融合に関してはソコまで恨み節も無いのでO.K.ですよ。

まぁ好きなシェルビーコブラが見事なまでにマイカー扱いだったのは残念な気持ちが無くもないですが"テメェのワガママレベル"な話ですw



IMAXでも何でもない普通の劇場で観ましたけど絵ヅラも音も迫力は見事なモンです!
(比べりゃ違うんでしょうが、状況的に比べようが無いモンでw)



アメリカ版"下町ロケット"や"陸王"なんて言われてますがサスガに日本のドラマみたいに大仰(おおぎょう)な演技や説明ゼリフの乱舞はありませんw

クライマックスのレースで、あるキャラクターのズルい行動がノイズという意見を聞いた時は「ナルホドなぁ〜」とか思いましたが、レースってのは実は裏じゃドロドロなモンです。
ましてソコソコ昔の話ですし、正直ワシは気になりませんでした。

レース中に例のアレをあんな感じで交換する件は事実で、映画ではルールの隙をつく見事な手段として描かれてますが、アレだって立場が変わればとんでもねぇ話ですしw



ただ、そんな感じで観てたモンですからtwitterフォロワーさんの感想とか見てて

〈あ、そうなの?〉

と思った事がありまして。



ラストのマイルズとエンツォのアイコンタクトに関しては

『お前の事を認めた』

的ポジティヴな意味合いではなく、

『レース本戦にソコまでお前達が小ズルく ルールの隙を突くならば、コチラもソレ相応にやり返させてもらう』

という意味合いに見えてたんですね、ワシは。


何せ相手はあのフェラーリなので。
やっぱ強いチームってソレなりにレースの運営そのものに対しても力を持つんですよ実際。

でも確かにポジティヴなフォロワーさんの意見の方が話としてはカッケェし男の戦いとしてはソッチが綺麗だなぁ…と思った次第。

"とはいえ"ですよ!

後にフェラーリは別のレースでフォードと同じフィニッシュのアレ、そのまんまやり返してますからね!w

だからやっぱり「レースってのは裏じゃドロドロなんだよ」というワシの考えもまだ消せてはいないんですけどねww



とにかく出来る限り実際に車両を使って撮影された車絡みのシーンはレースに限らず車好きにはウハウハ満載!

更に言えばドキュメンタリーも含め、やはりフェラーリ側から描いた映像物は結構あったりして(何せフェラーリですからね。伝説レベルなんですよ)、わりとフォードは悪役的に描かれる事が多いので、正直ちょっとネガティヴなイメージがあった人も居るかも知れないんですが、逆の視点で描かれた映像作品としてこんな映画が出て来たって意味でもかなり面白いと思うワケです!!

(悪役に描かれがちってのは実際フィアットが他国の企業に買収されるのがイヤで資金出すクダリも事実なので視点を変えればお察し頂けるかと。)



役者はもちろん、ベイルはやり過ぎ(ホメてるw)、デイモンだってイイ表情してました。

ただワシが「おっ!?」と思ったのはアイアコッカ役のジョン・バーンサルですかね。
Netflixの《パニッシャー》観てたんで、真逆なイメージのスーツ着て神妙な顔してる彼が意外にもイイ感じで印象強いです。



個人的には1本の映画として面白いだけでなく、映画という枠を超えて色々な意味でワクワクしまくってランニングタイムが長いのにあっという間に終わった感じで、新年1発目の映画がコレで良かったと思う事しきりでしたよ。

当然こんな楽しく観る事が出来た作品に安いスコアは付けられません!

間違いなくワシには《傑作》です!!