評判は聞いていたけれど映画館に行けず自宅鑑賞。大画面で爆音で見たかったという気持ちも残る。
世界3大レースのひとつ、ル・マン24時間耐久レースで米国高級車メーカー・フォードが打倒王者フェラーリをかかげて勝負に挑む。その白羽の矢を立てられたのはカーデザイナー、シェルビーと異端のレーサー、マイルズ。カーレースに情熱をかけた男たちの熱き戦いを描く。実話を基にした映画。
まず何より疾走感のあるカーレース・シーンがカッコ良かった。7000rpm越えの高速回転数。命の危険と隣り合わせの中、路面の状態、エンジンの温まり、マシンの振動などを全身で感じ取って完璧なタイミングを狙う。
シェルビーもマイルズも、レーサーとしての腕は確かだが、マシンの改良を重ねるエンジニアの側面も持っていることに尊敬する。お互い考えていることをよくわかっている関係性がすごく良いなと思った。
世界的高級車メーカーが裏でブランドをかけた熾烈な争いをしていたという歴史的ストーリーも面白かった。
フォード社の天敵ビーブのラストの無茶ぶりは、シェルビーと一緒に怒りをぶつけたくなった。
クリスチャン・ベイルの役のハマりっぷりもすごかったけど、マット・デイモン演じるシェルビーの巧みな交渉術に惹かれた。レース会場では隠れてフェラーリの邪魔し過ぎとは思ったけど笑
あとは『ワンダー』に出てたノア・ジュプが可愛かった。彼が演じたマイルズの息子と父親の関係にもグッとくる。
車やカーレースに興味のなかった自分でも純粋に楽しむことができた。色んな人にオススメできる良作。
P.S.
だいたい作品を見てから、レビュー書いて他の方のレビュー読むんですけど、フォローしている人がこぞって本作を見てて(そして評価が高い！)楽しく読ませてもらいました(^^)
