コーディー

ゴーストランドの惨劇のコーディーのレビュー・感想・評価

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)
4.0
ホラー作家を志す妹と彼女を変人扱いする姉。そんな双子姉妹が母と共に移り住んだ叔母の家で惨劇に見舞われる。そして運命を分けた16年後…再び姉妹はあの家に囚われる。理由なき暴力で早々に絶望を植え、更なる凄惨が正気を保てなくする。外から内から巧みな切り返しがお見事!

表層的な恐怖も丁寧に見せてるからまだ底がある事に気付いた時の精神的にくる感じ、持続する恐怖に打ちのめされる。不気味な家や人形たちに翻弄されながらも定番に収まらない捻りの数々、想像力を刺激する頭も心も使わされるホラーは姉妹や母との関係も密接に関わってくる。やっぱロジェ監督凄い!

絶妙に人間、絶妙に怪物な大男の存在感、か弱き姉妹に迫る得体の知れない圧がひたすら不快。狭い廊下に立ち塞がる感じは逃れられない絶望として襲いかかるし、捉えるカメラも素晴らしい!
思ったよりゴアは控えめやったけど身も心も壊されていく姉妹の姿はただただ辛く容赦ない。

久々に怖いホラー観た