ビルエヴァンスを愛している人達が協力して作ったことがわかるから本当に嬉しくなった。
モチアンが「なんといってもライブだ。聞いて欲しいよ できることなら」ていうのが声に懐かしさと誇らしさが滲んでてたまらなかった。
同じ時代を生きてすらいないから生の演奏を聞くチャンスなんてそもそもないんだけど、あの丁寧で美しい音を映画館の音響で聞けただけでありがとうって感じだ。でもやっぱり一度でいいからライブを聞いてみたいよね。
スコットラファロが死んで落ち込みまくったエピソードは有名だけど、「死を理解できない。彼とは会えないだけで今もどこかにいる気がする」て言ってて、彼がほんとに大事で、失ったことが悲しくて仕方なかったんだなと思った。
最も時間をかけた緩慢な自殺と評される人生もピアノの音もすごすぎて、神様のように思いそうになるけど、人を愛しどうしようもない弱さを抱えるただの人間だったことに改めて気付かされる良いドキュメンタリーだった。
帰り道はポートレートインジャズ聞きながら帰った。音色がたまらなく好きなんだよな
