スティーヴン豆腐

DUNE/デューン 砂の惑星のスティーヴン豆腐のレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.3
重要な設定や出来事をナレーションとセリフで片付けさっさと先に進めてしまうリンチ版は、そこそこ集中していても殆ど話が頭に入ってこなくて、誰が何のために何をしてたのか良く分からないまま観終わってしまった。
そのリンチ版より長い尺を使い尚且つ手前で物語(Part 1)が終わるのだから、当然話運びは丁寧になっている。

最新の撮影技術・視覚効果・音響効果を駆使して描かれる壮大なスペースオペラは圧巻の迫力と映像美。
しかし、演出面に拘りすぎた弊害なのか肝心の物語の方は平板で、一応の山場らしきものはあるものの盛り上がりに欠ける。主人公ポールことおシャラメに至っては大した活躍もしないままエンディングを迎える始末。
魅力に乏しいストーリーを映像表現が補強することで、欠伸は出ても寝落ちには至らないバランスを保っているが、このクラスの格調の作品にそれを許すかは意見が分かれそう。自分は「否」寄り。

まあまあ、LotRだって一作目『旅の仲間』は地味でわりと退屈だったから。後半戦のPart 2ではド派手な戦闘シーンもあるんだろう。実際ポールが予知した未来にそれっぽい場面があったよ。ということでPart 2に期待。
尚、二本目の製作については未だ契約を結んでない模様。は?絶対にポシャるんじゃねえぞ!?

話は逸れるが、
"This is only the beginning"
で終わったきりの『機動戦士ガンダムF91』のリメイクと続き、まだ待ってますんで!!