Maki

DUNE/デューン 砂の惑星のMakiのネタバレレビュー・内容・結末

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

原題:DUNE
公開:2021年
鑑賞:劇場IMAXレーザー/GT(字幕)





原作もリンチ版映画もホドロフスキーのドキュメンタリーも全く触れておらず『DUNE』への愛着も期待もないなか、人物相関図と用語だけ予習して挑んだ。結果、やはり受け入れる下地が足りなかったのかもしれない。

IMAXレーザー/GTテクノロジーでの絵と音はほんとうに凄かった、これ以上ない、これが最高峰と云われても納得する。フルサイズ映像も多く楽しめたし、物語もわかりやすい。

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』と同じく、絵になる男達、絵になる女達が砂まみれでもがいている姿はとても美味しい。大好きな俳優ばかりでオ得感も満載。体験する価値はじゅうぶんある。

んーでも…

感情を揺さぶられるシーンがほとんどない。30分くらいでそう勘づき、そのまま最後まで。古典SF『DUNE』の映画化として大正解なのか判断しようがないけれど、強烈な驚きや心根を鷲掴みにされるものもなく。あのニコニコ笑顔でエグいことぶっこんでくるドゥニ・ヴィルヌーヴを味わえず残念。

あと隣席の女性が頻繁にくすくす笑ってて謎だった。モモアとシャラメの会話で軽いジョークの掛け合い(筋肉ついたか?背が伸びたか?)はあるけど、全体的に重厚で笑える要素は少ないはず。モモアやアイザックが死ぬ場面でもくすくす笑っていたから笑いのストライクゾーンが広すぎるひとなんだろうか。それが怖かった。
Maki

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