Kohtaro

DUNE/デューン 砂の惑星のKohtaroのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
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映画館に4回足を運びました。メイキングブックとパンフレットを買って読み込んでいます。素晴らしいの一言に尽きる映画だと思いました。

キャストの力もちろん、聞いたことのない音楽と見たことのない映像で100年以上作られ続けるSF映画というジャンルにまだこんなに新しい表現の幅が残っていたのかと感動しました。

音楽について、パンフレットの中で映画評論家の尾崎一男さんは以下のように述べています。『展開を安直に盛り上げる旋律を是とせぬドゥニと、脱メロディでビートを反復する作曲傾向にあったジマーとの相性は、今回も前衛的にかつ実験性に富んだ一致をみる。』

ハンス・ジマーという作曲家は『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ曲のようなメロディアスな作品こそ初期にはあるものの、近年は多くのクリストファー・ノーラン作品にあるような映画への没頭を誘うための反復を主とした曲が多く、いわゆるジョン・ウィリアムズが手がけた『スター・ウォーズ』のサントラ群とは真逆な作風でした。

DUNEという作品は銀河を統治する皇帝という存在に始まり、スターウォーズをはじめとするスペースオペラに類似を感じる部分があります。過去の100年一般的にスターウォーズのようなスペースオペラな作品ではメロディアスな曲が用いられる事が多く、それに対して本作の音楽的実験はスペースオペラというジャンルの中での既視感の脱却を上手に演出できていたと感じます。

この作品に対して好きが重すぎて長くなりそうなのでサントラ以外についてのFilmarksでの記述は控えます。パート2が楽しみです。
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