まいこ

DUNE/デューン 砂の惑星のまいこのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.7
「ブレードランナー2049」「メッセージ」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、かつてデビッド・リンチ監督によって映画化もされたフランク・ハーバートのSF小説の古典を新たに映画化したSFスペクタクルアドベンチャー。

2022年・第94回アカデミー賞では作品賞をはじめ計10部門にノミネートされ、撮影、編集、作曲など技術部門を中心に同年度最多となる6部門で受賞を果たした。

全宇宙から命を狙われる、たった一人の青年、ポール・アトレイデス。彼には未来を見る能力があった。宇宙帝国の皇帝からの命令で一族と共に〈砂の惑星/デューン〉へと移住するが、実はそれはワナだった!父を殺され、巨大なサンドワームが襲い来るその星で、ポールは全宇宙の未来のために立ち上がるのだが・・・。

劇場公開延長により鑑賞する機会がとれずなくなく配信にて視聴。リンチ、ホドロフスキー版と比較して当たり前に映像技術が向上していることから、映像化不可能といった場面が鮮明に具現化されておりこの上ない感動のお気持ち。クソダサお豆腐シールドが今作ではスタイリッシュな描写に変わり少し寂しくもなるが(笑)、仰々しい砂虫の存在感や得体の知れない生物に聞きなれない固有名詞はこれぞ「異世界」。砂漠めっっっっっちゃ好き砂漠行きたい。

ハルコンネン男爵のステラン・スカルスガルドがリンチ版の気持ち悪さをパワーアップしていて好き。豪華キャストにも関わらず2時間半の上映時間のわりにはシャラメの顔しか印象に残っていないのだが、旧版同様これを1作に収めようとすること自体が無理な話で色々省いた結果なのかなと自己完結。故に前知識を入れずに鑑賞すると「?」となる。チャニとポールってもう少し踏み込んだ関係性になってたような。叙事詩的な描き方をしているからか?いずれにせよ続編が公開されるのでかなり楽しみ。
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