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ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリスのdm10foreverのレビュー・感想・評価

4.0
【心火を燃やして、ぶっ潰す】

いよいよ「仮面ライダーリバイス」も佳境に入ってきたところでラストスパートがかかる8月。
≪え~?!まさかのジョ狩の闇落ちぃ~?≫
という、「わかる人にしかわからない」というまさかの展開に日曜の朝から頭を抱える父と子。

そうなのよね~
大体8月初~中旬って、次期ライダーのお披露目のタイミングでもあり、それと同じくらいに現ライダーの物語がクライマックスに向けて加速を始めるという「仮面ライダーファン」にとっては文字通り『熱い季節』なわけです。

ってな感じで、この季節になると必然的に「仮面ライダー熱」も高くなってきて、改めて過去シリーズを見直してみたり、劇場版を観てテンションあげたり、ヒロインたちの活躍にムフフってなったり・・・(表現が恐ろしいくらいに古い)。

というわけで今回チョイスしましたのは、こちら「ビルドNEWWORLD仮面ライダーグリス」です。

「仮面ライダービルド」はね~~~良いんですよ~(笑)。
なんだろう、大前提として「ライダー」のビジュアルが結構洗練されていて好みなんですよね。
たまに「こんなゴチャゴチャ付いてたら、戦う前に後に回られて一撃でやられるっしょ」って言うくらいに動きに難のありそうなフォルムのライダーもいたりして、カッコいい・悪い以前に「戦うヒーローとして成立してない問題」がチラつくこともあるんですよね。
そういった意味では「W」「ビルド」「ゼロワン」系のシュッとしたフォルムのライダーが好みです。

あと、作品の世界観も含めたテイストも好き。
基本的には子供向けのヒーローという部分は残しつつも、意外と大人も好きになる要素(政治や国家間闘争、権力争い等)が結構ちりばめられていて、その辺のバランスはよかったと思う。
因みに、dmがずっと使い続けているアイコンもこの作品に出てくる「仮面ライダーローグ」というサブライダーの一人です。
でも、今回の主役ではありません。
今回の主役はもう一人のサブライダー的なポジションにいる「仮面ライダーグリス」です。

これは演じているのが武田航平さんなので、結構ご存知の方も多いかも知れませんんが、とにかく安心して見ていられるいいキャラなんですよね。
とにかく「大切な仲間」と「大好きなみ~たん」のためなら命を張る覚悟で戦う孤高のライダー。
キャラ的には若干昭和感が漂うくらいの「熱い男」なんですが、それが逆に今の時代には新鮮に感じるというか、愛すべきヒーロー像に近い気もするんですよね。

だって今時、大好きな女の子に振られ続けて、それでも「み~た~ん!」って追いかけ続けるヒーローなんて描かないし、子分たちから「頭(かしら)」って呼ばれるヒーローなんて描かないじゃないですか。
でも、それが「猿渡一海」であり、それが「仮面ライダーグリス」なんです。
なんかね~、そこにブレないカッコよさみたいなものを感じちゃったんですよね。
昔の「ヤンキー漫画」や「ヤンキー映画」が今でも人気なのも何となく頷けるdm。

あと、「仮面ライダーあるある」のひとつに『変身前後の口上(決め台詞)』ってのがあるんですが、例えばビルドなら『勝利の法則は決った!』とか、Wなら『さぁ、お前の罪を数えろ!』とか、エグゼイドなら『ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!』とかとか。
それぞれライダーの個性に合わせた一言で「シャキ~ン」と決めてから戦い始めるってのがあるんだけど、このグリスに関しては『心火を燃やして、ぶっ潰す』ですよ。
もうここから熱い。

っていうか、グリスやローグは今考えるとホントに名言の宝庫なんですよね。
ローグの「大義のための犠牲となれ」って呟くセリフもカッコいいんだけど、それ以上にカッコいいのがグリスなんです。
「グリスブリザード」という命懸けの禁断のフォームに変身する際に、ベルト(?)から『Are you ready?(準備はいいか?)』と聞かれた一海が一言「・・・・できてるよ」と呟いて変身するシーンは何度見ても鳥肌です。
そう、とにかく変身がイチイチカッコよく感じたのはグリスかな~。

ローグはローグで違ったカッコよさがあるんですけどね。
今回はグリスの回ということで(笑)

今作は一応「仮面ライダービルド」のスピンオフっていう感じではあるんだろうけど、この「スピンオフ」って、どちらかというと「おまけ」的な扱いだったり、物販がまだ見込めそうなシリーズの勢いを拝借して・・・的なイメージがあったんだけど、最近のライダーシリーズのスピンオフって「魅力的なキャラクターたちを<魅力的>だけで終わらせないための作品」という明確な目的を持って作られていることが多い気がする。
Wのエターナルやアクセル、ゼロワンの滅亡迅雷なんかもそういったハッキリした意図で作られたスピンオフだよね。

そういった意味では、今回のグリスも「らしさ」が全開で発揮されていたし、改めてシリーズを観返したくなった。
み~たんとはいっつも良いところで終わっちゃうんだよな~。
劇場版の平ジェネの時も、ピンチのみ~たんが呟いた名前は「戦兎・・・万丈・・・」だったし。
(かずみんは無理でも、せめてそこはグリスって言ってあげて~って心の中でお願いしちゃった)

三羽ガラスとの腐れ縁もちゃんと描かれていたし、「おまけ」としてではなく「一本の作品」を観たっていう満足感が得られました。
良き。

あと、ここからは「よっだ~~~ん(余談)」

ここ最近はヒロインだったりたまに敵でもそうなんだけど、魅力的な女性キャラが多くて、毎年「ベスト」を更新していく。

ここ数年でもエグゼイドの「ポッピー・ピポパポ(・・ふざけてるわけじゃないよ)」とか、ドライブの「メディック(馬場ふみかさんがめっちゃ可愛い)」とか、ジオウの「ツクヨミ(大幡しえり)」「オーラ(紺野彩夏)」とか、ゼロワンの「イズ(鶴崎乃愛)」「刃唯阿(井桁弘恵)」とかとか。
もちろん現在進行形のリバイスのアギレラ様(浅倉唯ちゃん)も。

よく「最近の仮面ライダーはNEXTイケメン俳優の登竜門だ」みたいなこと言われてるけど、若手女優さんたちにも同じことが言えてるんだと思うな。
馬場ふみかさんや井桁弘恵さんなんかは着実にステップアップしてるし。

とりあえず、今のところはメディックの馬場ふみかさんがNo1かな・・・いろんな意味で。
そこに浅倉唯さんと井桁弘恵さんが続くって言う感じ。
あ~でもポッピーの松田るかさんも捨てがたい・・・・。

・・・・って何が?
・・あくまでも個人の感想です。

ということで「ごきげんよう」
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