ミヤザキタケル

グレース・オブ・ゴッド 告発の時のミヤザキタケルのレビュー・感想・評価

4.0
そこに“悪”があるのは明白なのに、“正義”が果たされないという矛盾。神父による児童への性的虐待事件の実話を描きながらも、映し出されるのは何事にも共通し得る世の中の歪な仕組み。それに立ち向かう人間の勇気。そして、拭い切れない怒りや憎しみや哀しみが人の心に及ぼす弊害。

この事件に限らず、僕達は他人事を自分事に置き換えて考える力を得ないとダメだ。でないと、より良き未来など訪れない。