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グレース・オブ・ゴッド 告発の時の元のレビュー・感想・評価

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傷はいつまでも残り、見せるには時間と勇気を要する。
戦うための証言は自らの傷を呼び覚まし、さらに時効という壁が阻む。
ひとりの行動が仲間を勇気づけ団結する。

やり取りを内容を淡々とセリフとして読み上げ、主人公をひとりにせず同じ問題に対して様々な立場や考えを描くといった演出からは、作者がこの題材に対して真摯に向き合っている印象を感じられた。

理不尽さを目の当たりにした息子の問いかけが、犯罪にとどまらず信仰にまで及ぶ、この問題の深さを物語っていた。
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