mh

赤い闇 スターリンの冷たい大地でのmhのレビュー・感想・評価

5.0
世界恐慌の中、ソ連だけが好景気。ジャーナリストはその秘密をスターリンに直接インタビューしようとするも、ソ連はウクライナの現状を全力で隠しているという話。
ホロドモール(1932-1933年 スターリンの失政でウクライナを襲った大飢饉。20世紀最大の悲劇のひとつ)をこれで初めて知った。
飢餓の様子がほんとうに極限。
ジョージ・オーウェルが登場するのもいいし、主人公と意見が合わないのもいいね。
オーウェルはその後、スペイン内乱に兵士として参加。そこでスターリンの共産主義者(味方側陣営)に疑問を持つとのことで、それが「動物農場」につながっていくんだけど、それはこの映画では描かれない部分。
ヒロイン(ニューヨークタイムズの女性記者)はドイツに戻っちゃったけど、台頭してきたナチ政権下の共産主義者がその後どうなるかはわかるひとだけわかってればいいふうに処理してあった。
最初から最後までずっと面白い。
一本前にお気楽なアジアンエンタメ見てたのでギャップがすごかった。
アンジェイワイダのお弟子さんが監督。
これはめちゃくちゃ良かったです。
mh

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