すぽんじ

赤い闇 スターリンの冷たい大地でのすぽんじのレビュー・感想・評価

3.4
"行間をよく読んでくれ"

1933@モスクワ→ウクライナ
音楽が久石譲み…というか千と千尋みあって惹きつけられる。楽器のムックリ出てくるとことか笑
って序盤は背景の割に軽やかに観てたけど、いきなり広がる灰色の世界に響く哀しすぎる歌。
"自然の法則を変える"とウクライナにいきなり土足でやって来た人たち。
"平等主義とは搾取"
真実と虚偽の情報を見抜く力を自分は持っているだろうか…楽な方に流れるときっと真実は掴めない。
初めて観た時に怖いと思った映画『動物農場』を今一度観たくなった。

2023/03/22GYAO無料配信*字幕

他のユーザーの感想・評価

Hiroking

Hirokingの感想・評価

3.0
〖実話:歴史ドラマ:イギリス・ウクライナ・ポーランド合作〗
スターリン体制のソ連という大国にひとり立ち向かったジャーナリストの実話ん基にした歴史ドラマらしい⁉️
命懸けってすごいし…こういう人が居たから、ソ連の闇を暴けるんだろうなって作品でした。

2023年999本目
アクア

アクアの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

史実を知った上で見たので、だろうなという感想ばかりが浮かんだ。事実だからこそ、こんなこと許されて良いわけがないという怒りはもちろんあるけど。

ジョージ・オーウェルが出てきたのが意外だった。なんか動物農場っぽい文章書いてるなと思ったら、本人。なるほどね。

モスクワの記者が真実を伝えられずに腐るのわかる。命は惜しい。人に命を張れとはなかなか言えない。
せめて、真実は残しておこう、みたいな行動は欲しかったかな。擁護させて欲しい。

人工的な飢饉とか、人の悪行に限りは無いな。ただただスターリンと彼のために計算し実行し支持した人達が悪い。

イギリスが経済の維持のために何百万人を見殺しにしたわけだけど、今日の平和もそれで成立してるので、ご飯が美味しくないな。
せめて、その数が少なくなるように働きかけていきたいとは思う。
theocats

theocatsの感想・評価

3.8
スターリン時代ソ連の大飢饉というのは字面でのものと数枚の写真、母親らしき人物が自分の子供(他人の?)の死骸をばらして売っている写真などで知るのみ。

本作品はそのソ連大飢饉の一側面に光を当てるもの。
そうか舞台はウクライナだったのか・・・
現在継続中のロシア・ウクライナ間の武力衝突に重ね、複雑な感慨にしばし捉われる。
きろ

きろの感想・評価

4.5
脚色があったとしてもホロドモールがあった事は変わらないし、これを見ると蛇の頭をすげ替えても同じことを繰り返すんだろうなとしか思えない。
原題は「Mr.Jones」。ガレス・ジョーンズ──ソ連の人為的飢饉、ホロドモールの告発で知られる英国ジャーナリストを取り上げた、骨太の伝記映画。主演は次期007とも噂されるジェームズ・ノートン。185cmの長身と端正で美しい瞳、がっしりの顎が特徴。

ウクライナで教師経験のある母を持つ国際派名士の家に生まれ、多言語を会得した優秀な言語学者である彼は、英国元首相ロイド・ジョージの外交顧問を務め、記者としてヒトラーにインタビューし、次はソ連で母の思い出の地ウクライナへ。だが、そこはスターリンの計画経済、集団農場の名の下で徹底的に搾り尽くされ、餓えた人は木の皮すら剥ぎ、人肉すら貪る地獄絵図!

前半はソ連を取材する外国記者がアメとムチで骨抜きにされ杜撰な提灯記事を書く狂態を、後半は生気がなく暗黒と白銀の世界としてのウクライナの惨状を描く。

主人公がシベリア鉄道の1等車から普通車に乗り移った瞬間にズドーンと画面が暗くなって絶望の飢民の群れの中で彼の食べるオレンジがキラキラ光っているように見えるのが印象的。寂寞と氷雪の中に漂うボロ雑巾のような人々の姿はあまりにも悲しく、劇中での描き方は悲惨ながら荘重である。ただ人肉食のくだりはも〜〜っとバチバチにインパクト欲しかったっす。そこのビチャビチャグログログチョグチョを見せてこその映画だろうが!!(硬派な歴史映画だっての)
Shirorin

Shirorinの感想・評価

3.8
1933年スターリンが統治するソビエト連邦を訪れた若きイギリス人記者ジョーンズは、世界恐慌の中で繁栄を遂げるソビエトの謎を探ろうとする。だが、ウクライナに到着したジョーンズが目にしたのは、想像を超える悪夢のような光景だった…というストーリー。


ヒトラーに取材した経験を持つ若きジャーナリストの実話。

ロシアの怖さを目の当たりにした…🥶

ウクライナ🇺🇦の様子がそれはもう悪夢というべき惨状😱
ウクライナのシーンは、ほぼ白黒のようなトーンで、人の生気が感じられず、寒さが堪える😖❄️

誰もが真実から口を噤む中、ジョーンズの“真実”を伝えようとする信念に脱帽。
エンタメ性はあまりないけれど、今こそ見て知るべき内容だと思った。

ソ連とウクライナの歴史に興味ある方にオススメ。
あかさ

あかさの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ウクライナ 餓死 暴露記事 出すも 協力してるイギリスの不評かい 地方の新聞社に 満州で現地協力者が内通? 暗殺され?死亡
結構前に見たやつ。
ソビエトが実は貧乏だったってのをジャーナリストが暴く話。
実話に基づいた話。
実は死体食べたり、運搬したりの下りはちょっと盛ってない?って意見もあったらしいね。
映像としては結構ショッキングだったなぁ。
ジョージオーウェルがこの記者の話に触発されて『動物農場』を書いたということが示唆されててびっくりした。アニマルファーム読まねば。

『ナワリヌイ』と比べてみても、ソ連時代から当国に害を及ぼす者は口封じのため秘密裏に殺すことは変わってないんだなと…隠してる時点で自分が悪いことしてますって言ってるようなもんなのに…

ジェームズノートンってめちゃくちゃ女にモテそうな顔してるよなぁ。日本で言ったら田中圭的な?なんか母性本能をくすぐるような甘〜い顔してる。

ちょい昔のイギリス舞台映画あるあるなのが、おじさんたちがみんな素敵な眼鏡をかけているところ!やってることや心は全然素敵じゃないけれど、ファッションはやたらいいよね。

地元ウェールズに戻ったときに仕事のお世話してくれる旧友マシューいい奴。「優等生のお前が帰ってくるとはな!首相にでもなるのかと思ってたぜ!ハッハッハー!」ってめっちゃ地元の友だち感あった笑

この前ヘルタ・ミュラーの『息のブランコ』でソ連の強制収容所での飢餓体験をこれでもかと読まされていたところだったので、この映画の描写では物足りない気もした。もうちょっとウクライナパートが見たかったかも。
真実を追う主人公の姿はまさにジャーナリストの鑑。スターリン体制のウクライナで起きていた恐るべき事実に驚愕。報道のあるべき姿を改めて問い直す内容は極めて今日的だと思った。
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