チェックメイト

ニューヨーク 親切なロシア料理店のチェックメイトのレビュー・感想・評価

3.5
市井の片隅にいる人たちの機敏を淡々と描いた佳作。
タイトルがちょっとニュアンス違うけど。

暴力夫から逃げ出して来たクララ親子の顛末がメイントピックだが、登場人物をていねいに描写していて好感持てる。

ホームレス相手の食糧支援やニューヨーク公共図書館といった場面が寄る辺ない人たちの舞台装置としてニューヨークを意識させる。
だけど薬物やアルコール依存更生ではないグループセラピーは何のプログラム?
実際にあるのかちょっとわからない。

自信なさげのナースのアリスが気になった。ちょっとしたことで仕事をやる気になったり、体の関係の援助申し出に嫌な顔せずにサラッと断ったり(心の平衡を保つために肉体関係することもアリでこういう会話成り立つのか理解?しつつも断るアリス)

落ちぶれた料理店のオーナーとしてビル・ナイがいい味出してるがこんな優しい?頼り無いオーナーいるんだろうか。いやこんなだから料理が落ちぶれるんだろう。笑

淡々とストーリーが流れていく。
クララ以外はあまり展開ないが、悩みを抱えながら他人にも優しさを持てる人たち。
人々の分断が言われる現代アメリカでこういう優しさもあって欲しいと思った。
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