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『下痢かよ！』
実に良い！とても気持ち悪く陰湿で人間の欲望丸出しのフリッツ・ホンカという人間に、興味さえ湧いてくる。完全なる無秩序型の犯人なのだが、時々見せる秩序型な一面に何が彼をこうさせた原因なのか様々な想像をしてしまう。
目的のため徐々に忍び寄っていく彼の手は、ターゲットにとって恵みの手から血で真っ赤に染まった魔の手となっていってしまう。しかし、そんな手を持つ彼は意外にもまともな一面を見せるのだ。普通に働き改心したりと、あの様な奇行からは想像出来ない人間らしさを垣間見る事ができるのだ。映画では離婚後を描いているが、このフリッツ・ホンカ世帯を持っていたという経歴。離婚し酒に溺れ私欲の為に変貌したのだろうと推測する。人生のターニングポイントに来て、彼の中で何かが切れたのだろう。個人的には彼の変化していく様子も観てみたかった。欲を言えば幼少期も。主演のヨナス・ダスラーの良い表情は必見。好みの女性に向ける熱い視線、まるで溶けかけたアイスクリームの様にとろとろな変態顔が拝める。殺戮時の鬼の形相とのギャップに注目して欲しい。
ソフト購入したので度々観たいと思います。
