屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカの作品情報・感想・評価 - 4ページ目

上映館(9館)

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ2019年製作の映画)

Der goldene Handschuh/The Golden Glove

上映日:2020年02月14日

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

あらすじ

「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」に投稿された感想・評価

kakaka

kakakaの感想・評価

4.1
開始早々、せこせこと遺体処理に勤しむ男の背中を覗くようなショットでとらえ、ようやく廊下の灯りで彼の顔面を捉えた瞬間、やられました。
脂汗の浮いた顔に、へばりついた髪、斜視の瞳に光るハイライト。こいつはヤバい。そしてこういう映画が見たかった!と胸踊る。
画面のルックと手ざわりはトム・サヴィーニ先生の特殊メイクが冴える傑作「マニアック」を思い出しました。
しかし景気良くショットガンで頭を吹き飛ばすなんてシーンは皆無。
ひたすら掃溜めみたいな飲み屋で引っかけたおばさんを自宅の屋根裏に連れ込んで、力任せに泥臭く凶行におよぶ姿にカタルシスなんて微塵もありません。
生活が底辺、犠牲者も底辺、そして殺しも底辺。
でもホンカ自身が全然ひねくれて無いのがいい。ちゃんと仕事も探すし、タイプの女の子を見ると、頭の中は恋のお花畑になる。
ようは普通の男だし、別に格差社会だのなんだの、世の中恨んでないのがいい。酒場で馴染みの客と美味しいお酒を飲んで、可愛いあの子を妄想したりする、なんて慎ましい人生かな。
これもある意味「この世界の片隅に」だよ!!
最近やたらと目にする、やれ格差だ分断だのを嘆く映画にやや食傷気味だったけど、少なくともこの映画で描かれている人々は他人や社会に責任押し付けて文句たれるんじゃなくて、底辺を這いながらも、互いに寄り合って安酒をあおって、また明日だ。
掃溜めに花、ではないがペトラちゃん可愛い。ラストもSo Cool!!
戦争に青春を奪われ、生き延びたものの貧困と老いのなかで酒のみたい!しか考えられなくなったアル中しか出てこない。どこか親近感を覚えてしまうところが哀しい。どう見てもついてっちゃダメそうなおじさんなのに酒飲ましたるって言われるとほいほいついてっちゃんおばあちゃんたち。お酒は楽しくゆっくりのもうね(作中でみんな強そうなやつを水みたいにキュッキュ飲む)

ほぼ事前情報なく飛び込みで見たので観終わってから色々確認したのだけど、主演俳優さん、若手人気の超イケメンとのことで、特殊メイクトレイラー見てたまげた。色気のまったくない性的なシーンが多くて(肥満の老女に勃たなくてひたすらこするとか)、あんなえげつないシーンこんなイケメンがやってたん?という不思議な気持ちに。まさに体当たり演技で鬼気迫っていた。
本国では「よく事務所OKでたなと心配されてる」って記事も見て笑った。ファンの心配万国共通。

映像はとても淡々としていて、凄惨な内容ながらカタルシスはないなあ。と思って観たのだけど、観終わってから公式Twitterにあげられていた監督インタビューにて「僕の地元の本当の話、小さい頃は悪いことをするとホンカに捕まるよと言われて育った」と話してるの見て一番心臓ぎゅとした。ご近所のリアルとして人が消え死体がすぐそこに置きっぱなしだった話があんなに淡々としてるんや!?監督さんが一番怖いというオチ。
開始5分で逃げ出したくなった。そのあとも予想外のシーンは続くが、段々と慣れてきている自分が怖かった。それにしてもあの底なしの性欲と不潔すぎる室内セットの再現度は悪魔的だ!
dita

ditaの感想・評価

4.0
@ シネ・リーブル梅田   

本年度「臭い(におい)映画」大賞候補筆頭。臭いを想像できる映画はいい映画という持論があるけどこれはキツい。終わって吸ったタバコが超不味かった。売店で「おいしい空気」を売ってたら1000円出しても買いたかった。

登場人物総じて、だらしがない。男も女も歩き方はおかしいし、体形は未来のわたしだし(ダイエットしよう…)、短絡的だ。SEXに対する欲求も然り。てか勃たない男に対してあのことばはナシやろ…で、お前は何を入れとるねん。

閑話休題。

たくさんのフィクション映画やドキュメンタリー、小説やルポルタージュに触れて、殺人という罪に対する背景と殺人という行為そのものの因果関係にどう気持ちを持っていけばいいのか、わたしが殺人者にならないためにはどうすればいいのかずっと悩んでいたけれど、この映画でひとつ区切りがついた気がする。

殺人という行為は個人の衝動に帰結する。
いかなる理由があれど死は死であり、殺人は殺人である。

ホンカの過去に殆ど触れない潔さ。親に愛されなかった、暴力を振るわれた、離婚歴その他諸々(後で調べた)に加え、社会の底辺で見向きもされず気付いてももらえない男の衝動は、出自でも社会に対する怒りでもなく、自身の惨めさに気付いた瞬間におとずれる。

正直に言って冗長な二時間だと思う。でも、目が離せなかった。同じ列に座っていたお洒落な男性が何度も「ふふっ…」と笑っている横でわたしはずっと泣きそうになっていた。ホンカの気持ちも、殺された女性たちの行動も手に取るようにわかってしまった。ダークヒーローでも悪のカリスマでもないこの殺人者にこびりつく腐臭はわたしの中にも間違いなく存在する。帰宅してすぐ風呂場で身体を洗った。臭いは取れない。
今日は観たい作品が3本いっぺんに封切りです。
会社に近いTOHOシネマズ日比谷では、「ミッドサマー」19時台の回は一昨日から座席数あと僅かになっていたので早々に諦めていました。
.
次点の「スキャンダル」を狙っていたのですが、夕方 同じく19時台の回で6ポイント無料鑑賞席をWEBサイトから押さえようとしたところ、空席はまだだいぶあるのに「既にその枠はありません」的な表示が出、取れません。(こんなこと初めて!)
.
考えろ❗考えるんだ❗
熟考すること1, 2分。先週公開作品で観たいけどまだ観れてないやつがあるじゃないか❗あれだよ、あれ‼️
.
…という訳で程近い有楽町でこいつをチョイスです。本当は火曜か木曜のサービスデーがベストですが、TCGカードがあればその他の日でも1300円です。
.
…最近前フリが長すぎるのは自覚してますので、レビューはサラッと…
.
いやぁ~。

とにかく全体的に薄暗く、薄汚く、常に酒とタバコと便所が合い混じったすえた臭いが漂ってきそうな、生理的嫌悪感を増長させる作品です…
.
少々悪ぶろうとしてる高校生カップルを除けば、男も女もみんなクズばかり。最たる人物が主人公のフリッツ・ホンカその人。完全に頭のネジが外れています。
.
ちょっとでも若い女は激しい抵抗に遭って手にかけられないので、狙うのはやはりアル中か何かを患った老女ばかり。住んでる部屋から常に漂っていると思われる死臭…

死体を隠した壁内の空間を解放した瞬間、本人ですら猛烈な嘔吐をしてしまうほど…😱
.
気持ちいい・悪いで言えば、とにかく気持ち悪いです。
これが実話ってんだから驚きです。
もっと驚くのはフリッツ・ホンカに扮したのは、かなりのイケメン。冒険するにも程があるぜ…😥

たぶん二度めの鑑賞はないと思われます…
.
(公式HP:イントロダクションより抜粋)
あの男はいつも片隅に座っていた ー 。
1970年代ドイツに実在した連続殺人鬼の物語。

敗戦がまだ尾を引いていた1970年代ドイツ、ハンブルク。安アパートの屋根裏部屋に住むフリッツ・ホンカは、夜な夜な寂しい男と女が集るバー“ゴールデン・グローブ”で酒をあおっていた。彼がカウンターに座る女に声を掛けても、いつも顔をしかめられるだけ。一見、無害そうに見えるフリッツの狂気に気づく常連客は誰ひとりいなかった……。
かれん

かれんの感想・評価

3.0
殺人鬼も殺される女もまるで救いようが無い。ここまで醜さの詰まった作品は珍しいかも。こんなの観なけりゃ良かった!と思わされるだけの力強さはある。だが決してお勧めはしない。
mcld

mcldの感想・評価

3.6
強烈なビジュアル
顔の造形も部屋のヤバさも女の醜さもエグいぐらいそのまま描くじゃん死ぬほどリアルじゃん
目と猫背本当にぞっとする
怖いとかじゃなくて、きもい
バックボーンには触れず、ひたすら酒とsexに溺れて、無計画に行き当たりばったりに人を殺すだけのただただ事実をそのままに
殺しの美学もドラマ性もなし
潔いほど
画面から漂う異臭にずっと顔をしかめてた
なんだこの映画
おばぁちゃんたちの方が怖すぎ!
唯一の武器(女)を失ったおばあちゃん達…
よくもまぁ女をこんなにストレートに皮肉ったものだ。こんな映画初めて!
『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』
2/18(火)新宿武蔵野館にて鑑賞!

ファティ・アキン監督は全くどう挑んで来るのか解らない凄い監督だ!!
前作『#女は二度決断する』で、テロで家族を失った女性の怒りと捨て身の復讐を描き、私の号泣誘い😭
その前の『#50年後のボクたちは』では、思春期の少年2人の一夏の旅を温かく瑞々しく描いた眩い青春映画で魅了しまくってくれて(キラキラ過ぎて眩しく涙)😍

そんなアキン監督が、
1970年代のドイツで4人の女性を殺害した伝説の殺人鬼を描く!というので、
怖いもの観たさ&期待イッパイで、
映画館に臨んだ!

が、かなりの〈胸糞映画〉で😱
#ホンカ超ヤバ
冒頭より、目を疑った様なクソデブババアの汚い体に、ホンカの暴力伴う目も当てられない強姦シーンから始まり、
観せつけられるという💥
ホンカ役は22歳の今人気のイケメン俳優=ヨナス・ダスラーを特殊メイクで、
冴えないキモ・ブサイク男演じさせ、
汚いババア達を次々ぶん殴り、
犯して殺す!
醜く汚く金も無いホンカをまともな女達は相手にする訳も無く、
餌食になるのは彼でも支配出来る寂しさと老いを抱えた見た目も汚い孤独な娼婦たちで。
初めの内は遺体を分解し捨てに行ったりしていて、残りを部屋にある壁の入れ場にしまい、ガムテープで止める。
その時点でも悪臭プンプンの部屋。
その内捨てにも行かず、全部ソコへ仕舞い込む始末。
もう観ていて、辛いというか、
気分悪くなっていた!
怖いモノ観るのは大好きな私でも😖

チンチンが映りまくっている?
ヨナスのを映しちゃっているの?
映倫は無視してのR15!
この諦めた感や、笑っちゃう程の胸糞悪い殺人と暴力でヘトヘト&ゲンナリ。

新進気鋭のイケメン俳優=ヨナス・ダスラーに驚異の役作りさせたのは、
何故に❓
アキン監督の遊び心なのかな?

ただホンカは社会の底辺の人間で、
弱き〈悪〉の点では『ジョーカー』も
過る!!
が『ジョーカー』に同情する部分あっても、ホンカには私的無し。
私的にはね。
ただアキン監督は、
この底辺から埋まれたの殺人鬼を
〈人〉として描いている事が優しさだったり意味あるのかと、
本作を〈胸糞映画〉と言いつつ、堪能し
思った♪

ホンカが冒頭より美少女に出会い、
若く張りある瑞々しい肉体&彼女に惹かれつつ、
最後まで憧れのまま手を出せず終わる
〈純情ぶり〉も人間らしさかな⁉️

アキン監督の次回作が次にどんな映画を魅せてくれるのか、
本作踏まえて楽しみにしたい🎶

※ちょうど開映がお昼時12:30で、
おにぎり🍙食べ出したら、
汚い体に暴力・強姦・殺人始まり
~さすがの私も食欲失せました😣

良いモノ、面白い映画は熱過ぎる位語り推しまくっちゃう私だが、
本作に関しては誰にでも〈推し〉まくれないな?
ただアキン監督ファン、
また興味あったら、
歴史の1本としても、覚悟して観よ!!
とは言いたい。
自分の駄目な部分と共通な部分を見て、
変な笑いが込み上げるのは確かだと思います♪

#屋根裏の殺人鬼フリッツホンカ
#ファティアキン
#ヨナスダスラー
#特殊メイク 
#ジョーカー
#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい
#胸糞
#胸糞映画
#殺人鬼
#暴力
再現度の高さ故に、不快指数も最高レベル。

スティーブ・ブシェミならノーメイクで主人公演じられそう。