屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカの作品情報・感想・評価 - 7ページ目

上映館(9館)

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ2019年製作の映画)

Der goldene Handschuh/The Golden Glove

上映日:2020年02月14日

製作国:

上映時間:115分

ジャンル:

あらすじ

「屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ」に投稿された感想・評価

エンタメとしてのカタルシス無し。唯一そういうのが期待できたあの女の子のアレも、無かった。はーいそういう映画じゃありませーんと一蹴された気分。

とにかく殺人を淡々と描いているのが印象的。ホラーでもサスペンスでもサイコスリラー的でもなく、かと言ってコメディタッチでもない。無感情に、客観的にフリッツホンカの凶行を見せられる。

面白かったかというと微妙だけど、どこか惹かれる部分があるのも確か。とにかく殺しに殺しまくって部屋に置いとくので臭いがかなりキツそう。パラサイトでも臭いの描写があったが、明らかにフリッツホンカ家のほうが、半地下より臭いと思う。

殺人と性描写がかなりキツくてかなり不快だったが、その不快さこそこの映画のキモなのかなと。まぁ終盤の、下の階に蛆虫が落ちるやつマジでビックリしたし、映画史上最悪クラスのシーンだったと思う。

予習なしで見に行ったので、エンドロールでこの映画がほぼ実話だった事でさらにびっくり。ある意味ここが一番衝撃的だった。


不快さを味わいたい人是非。これ以上ないキモさが待ってます。
つぐみ

つぐみの感想・評価

3.7
ファティ・アキン監督、作風の振れ幅がかなり広くて面白い人だなと思って今回も楽しみにしてたんだけど、なかなかの地獄映画だった。
ただ底辺というにはホンカは恵まれてる、だって持ち家があるもんね。

ホンカの殺しの手口とそこまでのストーリーが毎回同じでちょっと飽きちゃうんだけど、バッスバス殺してる割に陰惨ではなくどこか軽妙で滑稽に見せているのはすごい。
ルッキズムに過敏なのは自分だって女を見てくれでしか判断してないからなんだよね、そのへんの浅ましさは沈痛でもありました。

ホンカ役の人、こんな役者さんがいたのかあと思ったら「ぼくたちは(中略)乗った」(見てないけど)の俳優さんと知ってびっくり、すごい美形だし、特殊メイクの技術よ。話題のカズ・ヒロさんどころじゃないじゃん…

ドイツは北部に行ったことがないので次ヨーロッパ行くときはハンブルクも寄ってみたい。
観てる間ずっと「うゎあ…」って顔してた気がする。みんな酒飲み過ぎ。
綺麗なものはほぼ出てこない。
これは人に勧めづらい。ヘレディタリーはいけるのに。

劇場鑑賞14本目
M

Mの感想・評価

3.2
シニカルさがトッドソロンズ的な
1番戦慄したのは醜い主人公のおっさんを麗しいキュートボーイが特殊メイクを施して演じているという事実
キナ

キナの感想・評価

4.5
汚物を美味しく味わい、悪臭を胸いっぱいに嗅ぐわい、腐乱物とウジの大群に全身を浸らせ、存分に愉しむ映画。
気持ち悪くて気持ち良い、癖になる感覚。定期的に摂取しないと生きていけないのよ。
大嫌いで大好きな汚いトイレも堪能できた。

スクリーンに映し出されるモノの全てが隙の無い汚さで満たされていた。
人体が出しうる限りの最大値の不潔と悪臭を感じる。
堕落を極め、馬鹿を極め、醜さを極めた人間たち。
「こうはなりたくないものだ」と思いつつ、正直言って見下しつつ、自分も同類であることをふと実感しつつ。

フリッツ・ホンカの殺人はただひたすらに滑稽で無様で、快楽も計画性も美学も何も無い。
女を引っ掛け、役立たずな自分に苛立ち、嘲られ腹立ち、気付いたら殺している。その繰り返し。
「殺人鬼」と呼ぶことすらアホらしい生粋の頭の悪さと性欲の強さはむしろ個性的か。

被害に遭う女達だって、こう言っちゃなんだけど相当激ヤバである。全員歩き方が変。
フリッツも被害者たちも含め、ゴールデン・グローブに集う人たちの濃厚なキャラクターはおぞましく、それでいてコミカルで魅力的だった。

お気に入りは難聴の元将校。
わりと優しい人だと思っていたけれど、彼のある意味鬼畜の極みな行動にはだいぶ興奮した。
たぶん一番まともなのに可哀想な呼び名を付けられたアヌス店員も好き。掃除婦とその夫の捻れ具合もなかなか。

人間なんて所詮肉塊であることを痛感した。
重力に逆らわず、階段に打ち付けられる肉の音。
どんな人生を積んでこようと、命が尽きれば本当にただの肉と骨でしかないんだなと。

ではこの肉体のどこに命があるんだろう。
命はどの瞬間に消え去るんだろう。
生命体と肉塊の差はどこにあるんだろう。
そこまで考えて、分からなくなって、考えるのをやめた。
映画でも小説でもとにかく人が死ぬ作品を多く消費しているので、たまにこういうループに陥ってしまうんだよね。

フリッツ・ホンカという人間とその周りをかなり忠実に描き、奇妙で醜悪な生活を体感できるアトラクションのような作品。
後ろの人の足なのか前の人の頭皮なのか分からないけれど、リアルに嫌な臭いを嗅ぎながらこの映画を観られたのがまた良かった。もしかして4DXですか?

どこまでも腐臭に溢れた中で、唯一ペトラだけが美しく存在していた。
フリッツのみならず、この映画を観た者の全員が彼女をミューズとして見ていたと思う。
出てくる時間は少ないけれど、彼女が現れるだけでなんだかホッとしてしまうじゃない。

ペトラは最後に何を見ていたんだろう。
人生の儚さを見て、次の学期からはちゃんと勉強するようになってるといいな。何にもなれないのって結構しんどいと思うよ。
ぐぇ〜〜っ!!最悪!最悪!
社会の底辺モノ映画が続きますが、これぞ最底辺…!

ただ、狂った殺人鬼の日常を淡々と見せるだけ!行き当たりばったりの殺人に美学などありません。
もう二度と見ないし、誰にもオススメしないけど…これほどまで現実を忘れ、映画の世界に入り、記憶にこびりついてくる映画もなかなかない思います!

驚いたのがフリッツ・ホンカを演じる俳優は23歳!しかも結構イケメン!(『僕たちは希望という名の列車に乗った』のエリックです)
1970年代に実在した連続殺人犯が主人公。
実話の事件をスリリングに見せていく映画かと思いきや、さに非ず。
主人公フリッツやバー『ゴールデングローブ』に集う人々の心の闇を見せ続けられる。
観た後は、どんよりとした気分と得体の知れない虚無感が残った。

映画を観た後でここまで暗い気持ちになるのは、「ジョーカー」以来。
しかし、「ジョーカー」にはある種の救いがあった。抑圧してきた存在をことごとく破壊していく爽快感があったからだろう。

本作にはそれがない。
ただひたすらに満たされず、酒や肉体関係に溺れて現実をやり過ごそうとする中〜老年の男女ばかりが登場する。
彼らには戦争の影が付きまとっている。
ジュークボックスから流れる曲の歌詞に、
在りし日の幸福な日々を、失った愛しい人達の記憶を思い起こして涙する老人達のシーンが印象に残る。

そんな老人達よりも下の世代のフリッツはといえば、恵まれない容姿で女性にモテず、
精神もアル中で捩じくれてしまっている。
殺人を繰り返すなか、一度は酒を断とうするが、やっぱりやめられない。
救いようもないし、どうしようもない。

こんな内容なのに、BGMで流れてくるのはとても明るいポップな曲ばかりなのが、逆に陰鬱さを強調する。

この映画、観る人を選ぶのは間違いないと思う。
ひたすら胸糞映画です(笑) ネタバレなしでレビューしてます
https://youtu.be/V8oydQTtCNA
2020年見なきゃ良かったグランプリ暫定1位〜
主人公に感情移入もできずなんでそこでそうしちゃうの!?って感じる部分が多々ある
女性蔑視が激しく男には弱い
真面目に仕事していれば友達もできたのにそれも自分から捨ててしまう
つくづく可哀想だけどそこまでの過程を見てるからいっこも同情できない
下に住んでる家族がいちばん可哀想だな
バン

バンの感想・評価

4.0

アル中癇癪持ち狭い世界に生きるシリアルキラー
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薄暗く汚く臭いそうな空気が充満していて、一応サスペンスなんだろうけど、なぜか終始コミカル。お見合いで最後の最後まで残った2人がくっつく流れ笑ってしまった。これを反面教師にして頑張ろうとまで思ってしまった。
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「僕らは希望という名の列車に乗った」でイケメン系の役を演じていたあの子が、こんな役やる!?ってびっくりしっぱなしでした。