ふっかー

ペトルーニャに祝福をのふっかーのレビュー・感想・評価

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)
3.8
「私には幸せになる権利はないのですか」

マケドニアで2014年に起きた実話を基にした作品。神現祭という行事から事件は起こります。本作はその宗教上の行事を抜きにしても、現代の生きづらさを表していて地味ながらも多くの女性(または男性)の共感を得られる作品です。

ペトルーニャが十字架を取ったのは特に深くは考えずにした行為。問題を起こそうとしたわけではない。だけどその後の信念を持った彼女の行動は人の心を動かす。ペトルーニャと警官たちとのやりとりでは、一人の警官の心を動かした。自分はあんな風に毅然とした態度を取れるかな。信念、大切ですね。

世の中、これは変だよねっていう男性優位なケースは多々あります。例えばペトルーニャの就職面接時のシーン。
最近の日本でも企業の採用担当者の不適切行為がありました。また数年前のOB訪問した学生が被害にあった事件も。恐らく形は違えどそういった事は昔からあったのでは。映画だけの話ではありません。

物語のラストはスッキリ、清々しい。
自分の幸せは自分が決める。神ではないんです。
ふっかー

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