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ペトルーニャに祝福をのゅのネタバレレビュー・内容・結末

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

”無職”で"美形じゃない" ”女性”のペトルーニャと
"警官"で"カッコよい" "男性"がガラス越しに互いの辛さを吐露するの、
超えられない壁をストレートに表現してる感じですごく良かった。
泣いた。
そして、ガラスを超えて出しているペトルーニャの手を警官が握ってあげるのも良かった。
職もあって、男性優位の恩恵を受けまくっている警官が「でも俺の同僚はあんなんだぜ」って愚痴ったって、ペトルーニャの立場を考えたら同列に語るなよ、って話ではあるんだけど、
彼は彼の立場で辛いことがあって、もっと不幸なものがいるから嘆くことを許さないようになってはいけないわけで。
でも、手を握るために壁を越えて握ってあげるのは、優位な側からしてあげることなんだよな。
ペトルーニャから伸ばして掴まなきゃいけないんじゃなくて。
そこが、この作品の祈りというか希望というか優しさというか。
簡単に解決を迎えられる問題じゃないけど、それでも、手を握ってあげることで、少しづつ変えられるんじゃないかな、っていう、そういう願いのように思えて、とても良かった。
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