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ペトルーニャに祝福をのezuのレビュー・感想・評価

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)
3.8
かつて旅の途中で北マケドニアの首都スコピエへ行った時のことを思い出した。
バスを降りてすぐに群がるタクシーの呼び込み、ホームレスらしき人が多くなんとなく薄暗いバスターミナル、社会主義の空気を肌で感じる中にどこか日本めいた懐かしさが漂う不思議な街並み、街を歩いて何気なく行き着いたカフェに入って優しく英語で接してくれる店員さんに、それまでなんとなく感じていたそっけなさを払拭された。かつて感じた薄明るい北マケドニアの雰囲気が私の中でこの映画を地続きで現実にある世界として認識させるだけにこの映画のエゲツない現実は胸に刺さりました。
映画自体のテンポ、というか文法が掴めなくてなかなか入り込めなかったのですが、主人公はじめ女性たちの強さは観ていてすごくよかった。
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