しちれゆ

ペトルーニャに祝福をのしちれゆのレビュー・感想・評価

ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)
3.6
ペトルーニャ32歳独身大卒無職ふっくら体型
母親に「就職しろ!」と せっつかれて行った面接で出てきた男は腿を触ってきた挙げ句「(仕事の)経験がないとダメ、ブス、そそられない」と言いたい放題。帰り道ムカついてたペトルーニャは神現祭という十字架の取り合いをする宗教儀式に飛び入りして十字架をゲットしちゃう。福男的なヤツね。この儀式(祭)は女は参加不可なので大騒ぎになる。
ペトルーニャはとくにフェミニズムに傾倒してるわけでもなく意識高い系でもない。十字架を取ったのはあくまで「たまたま。出来心」。大体、大卒なのに無職(ウェイトレスのバイトはしてた)で10年もウダウダしてたんだから毎日なんとな~くユルく生きて行けばいいじゃん、って思ってたんだと思う。なのに男たちは怒り狂って、TVの女性リポーターはこの事件を利用しようとする。″やっちまった″ペトルーニャは警察に連行されたり検事までやって来たり神父に味方してもらったりして、初めて″社会″と対峙したんだよね。さらに優しい警察官?にも出会って親以外の他人との関わりを知り、遅ればせながら別の生き方を始めてみっか!的気持ちになった。今までは現状への諦めと自信のなさでくすぶっていたけれど「この十字架は私には必要ない」と宣言する強さを身に付けた。「私だけの十字架を探して」歩き出したペトルーニャに祝福を!