売れないシンガーソングライターのジャックが、ある瞬間を境にビートルズが存在しない並行世界にトリップ!?
そうとは知らずに歌った「Yesterday」で周りが「名曲じゃん!」とざわつき、物語は動き出す。
柔らかな毛布でふわっと包まれているような温かな作品、といった印象。
テンポよく進むストーリーと、ところどころにクスッと笑える小ネタ。
作中で流れる名曲の数々は、あらためて「名曲だ」ということを再確認できる。
これはもう自責の念にかられて自殺するしか選択肢はないんじゃなかろうか、くらいに思えた展開の中で、ああいう風にもっていけるあたりがさすがの監督の手腕。
「これは、ビートルズへのラブレターだ」
ダニー・ボイル
まさにこの言葉通りの、愛に溢れた作品だった。
慌ただしく変わりゆく主人公の周りで、ロッキーがずっと変わらずポンコツだったのが本当にほっこりした(笑)
素敵な映画をありがとう、ダニー・ボイル。
語り継ぎたくなる名曲をたくさん残してくれてありがとう、ビートルズ。
追記、
役なのか素なのか、エド・シーランがとても魅力的な人物で好きになった。