ビートルズが存在していなかったら…というより、ビートルズが結成されていなかったら…の方が正しいと思う。
後半にある人物が登場するが、予定調和的に進んでいた物語を見事に覆してくれた。単なるサクセス・ストーリーにどう落とし前をつけてくれるのかを考えながら観ていたけど、全く想定外なサプライズで見事に盲点を突かれた。偽とは言え、もう一つの、もし○○が○○だったら…という、制作者の粋な計らいに涙が出た。
主人公に白人の二枚目俳優を起用しなかった点、個人的には大いに評価したい。ジャックがビートルズの熱狂的なファンだったという描写もなかった訳で、ビートルズの歌詞をうろ覚えで思い出せないっていうのも納得。
いろんなメッセージがあるけど、個人的に一番感じたのはやはり、ビートルズは奇跡だった、ということ。