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イエスタデイのrhumのレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2019年製作の映画)
3.5
最初、おやおやこいつはなろう系映画なのかい?と思い色々心配だったが、ちゃんと人々に歌い継がれるポップスへの愛ある着地になってて良かった。映画終わった後、劇場にHey Judeを口ずさんだり口笛吹いたりしてる人が何人もいて気持ちがほがらかになった。


以下、小ネタバレ。

・かかるビートルズの曲はポール曲が多め。ジョン少なめ。ジョージそこそこ。

・リリージェームズがベイビードライバーに引き続き、音楽バカにとっての女神キャラやってる。が、基本的に音楽バカはあんま甘やかさない方が良いと思う。

・エドシーランは気さくなエドシーラン役やってる。改めて思ったが、エドシーランは行きつけの歯医者さんに顔がよく似てる。

・途中、リバプール聖地巡り旅番組としても観れるのでお得。世界ふしぎ発見!を見てる気にちょっとなる(但し快活なミステリーハンターはいない)。

・曲名を巡り「Hey JudeよりHey Dudeの方が良くね?」というくだり。Hey Dudeと言えばKula Shakerの超かっこいい曲( https://youtu.be/KDHd-vxcMDo )が思い出されますが、この世界にKula Shakerはいたのでしょうか気になって夜も眠れません。

・主人公が壁に貼り出す練習曲の付箋。ちゃっかりRevolution 9が入ってるのに笑う。ビートルズの後世への影響ってソングライティングだけじゃないし、むしろアレンジに関するアイデアの豊富さ、音楽アルバム制作に関する姿勢とかその他諸々の方が大きいとも思うんで「ビートルズは知られてないが音楽界全般は今とさして変わらない設定」自体がそもそも無理ありすぎるよなぁとか思うわけだが、その点への制作側のセルフツッコミとして受け止めました。
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