ダニー・ボイル監督と天才音楽家ARラフマーンのコンビが好きだったのだが、今回は一応インド系イギリス人主演ではあるがまさかのビートルズが題材に。
自分もかつてはロック少年だったので、ビートルズの曲はよくカバーしていた。なので出てくる楽曲はかなり歌えるのが多い。50年以上前の楽曲なのにこうして現代でもカッコいいのが本当に素晴らしい。演奏曲も多いのだが途中でブツ切れの曲も多いので「ボヘミアン・ラプソディ」のような絶叫応援上映には向いてないかもしれない。
ただこうしてビートルズを再評価するにはとてもいい作品ではある。
いちおう、ネタバレ要素は下方に書くことにする。
今作でもっとも感動出来る場面は、ジョンが登場するところだろう。世界観が変わればジョンは生き続けて入れたのだ。しかもオノ・ヨーコさんを言及する部分もある。もちろん大成はしていないが幸せそうな姿に観客は最も感動したのではなかろうか。
ただ閉めのラストが衝撃もなく、わりとあっさりしてたのには拍子抜けした。暴動も起きず、告白でなんとなくいい話に持っていったが、あまりにも普通すぎるラストに、え、これで終わり？とも思ったのだ。
1番の山場がジョンだったことを考えると、ジョンの出番はラストがよかったと思う。
