誰が歌っても歌の持つポテンシャルは不変であることを教えてくれる映画。
ビートルズが存在しなかった世界線というトリッキーな設定に付随し、他のアーティスト・商品等も存在しない世界なのはエンタメ作品として面白かった。矛盾はさておき。
昨今の音楽業界の内側を知らないが、最近はSNSの発展に伴い、売り方・見せ方次第で売れ行きが変わることは直感的に分かる。プロデュースに重きを置き、楽曲を以前より軽んじる現代の音楽業界を皮肉ってるようにも見える。
ビートルズへの愛と尊敬の深い作品なのは何となく分かるが、何に対するオマージュなのかまでは分からなかった。教養の浅さを痛感した。
ビートルズを知らなくても楽しめるが、知っておいた方が圧倒的に楽しめる映画。
