さよなら種田

イエスタデイのさよなら種田のレビュー・感想・評価

イエスタデイ(2019年製作の映画)
3.4
もしもこの世界でThe Beatlesを知っているのが自分だけだったら??

cmでやっていたころから
すごく気になっていて
とんだ設定で脚本を書くものだなぁと
思っていました。

主人公は教師を辞めて音楽の道を選んだ売れないミュージシャン。
ある日全世界で12秒間の停電が起こり
事故にあってしまう主人公。

前歯が欠けてしまいブサイクになった面構えは
痛々しくて全然笑えませんでした。

退院し友達の前で
The Beatlesの曲を演奏することから
世界からThe Beatlesが消えた事を知る。

そこからThe Beatlesの曲を
思い出して、自ら演奏し世に売り出していくも
"ひとの曲で"という罪悪感との葛藤や
幼馴染との恋模様が描かれた映画となっている。

曲は知っているが
メンバーや曲名、歌詞などは
一切分からない私でも十分に楽しめました。

おそらく一曲も全く聞いたことがないという人はいないんじゃ、、

それほど世界的に影響のあるバンド、The Beatles。

気にもしたことなかったけど
確かに虫だ。

主人公は人の曲で稼いで売れて、
まるで詐欺師のようだと自分を蔑んでいたが、
曲を再現すること、歌詞を覚えていること
歌えること
この三拍子が揃ったとしても
結局売れない人は売れない、売れる人は売れるのだ。

それができるのも;才能に違いはない。

出演している事は知っていたが
エドシーランが役者として
立派に演技をしていた。
音楽家のゲスト出演ではなく、
れっきとした役者の一員として画面に
出続けていたのは驚きだ。

エドを始め
今作のキャラクターはなかなか濃いメンツが周りを囲っている。

息子の音楽をまともに
聞く気のない両親や
飲んだくれの付き人、毒を吐き続けるマネージャー。

その中で最も主人公を支えたヒロインのエリー。
なかなか売れず一度は音楽を諦めようとした主人公を引き止め
何があってもそばで応援し続けた彼女。

そんな彼女の好意も
主人公には届かずマネージャー止まり。

恋愛ものとしては
少し物足りない気もするが
まっすぐな純愛描写は観ていて心地が良く
応援したくなってしまう。


不器用すぎる2人だったが
最後の最後で幸せそうな姿が見れて満足。

Queenの真実をテーマとした
ボヘミアンラプソディーの重く、感動的な力強い映画ではなく

コメディ要素の多いかなり見やすい作品。
The Beatlesの素晴らしき楽曲も
多数使われているので
ファンにはたまらない映画かもしれない。

この映画のおかげで
久しぶりにThe Beatlesを聴きたくなった。


すごい
長いのに
なんて
薄っぺらい
感想。
さよなら種田

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