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風をつかまえた少年のなのレビュー・感想・評価

風をつかまえた少年(2019年製作の映画)
3.3
アフリカのマラウイを干ばつから救う為に、少年ウィリアムが独学で風力発電装置を作り出す話。

実話に基づくお話で、主人公ウェリアムが2021年現在で33歳!わずか19年くらい前の出来事なのか🙄

明日生きることさえ難しい国がある。もちろん教科書やニュースで知識としてあるけど、本当の意味では知らない‥泥棒に食料を盗まれるシーンやワンコが亡くなるシーンやお母さんが「次は何を失うの?」と、涙するシーンは最貧国に生きる事しか出来ない人達の苦しみや悲しみがジリジリ伝わってきた。

そんな中でウィリアムの家族や国を想う真っ直ぐな気持ちが美しかった。父親がなかなかウェリアムを理解してくれずもどかしくさせる。でもラストの水が流れ出した時に、息子に優しい視線を送り息子も柔らかい表情になるシーンは心が震えた🥲

キウェテル・イジョフォーがとても大きな存在感を放っていた。

ただもう少しウィリアムがどう独学で知識を得たか、どう仲間達を協力させたかを見せてほしかったかな。もう天才で(間違いなく天才だろうけど)割りと簡単に風車を作り上げてる様に見えてしまった。絶対もっと苦労があったと思う。

知らなければいけない事をたくさん教えてくれる映画。生まれついた土地で、貧富の差が決まってしまうのは残酷な話だ。
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