女性はこれを観てもしんどさしかないのでは？面白いシーンはひとつもない。酷さだけ。
ネタバレ
人に忘れられることが人にとって一番の不幸せ、ということが通底するテーマとなっているが、その背景に女性の壮絶な性暴力被害がずっと描かれているため、ネグレクトの過去があったとはいえ学歴があり職があり衣食住が普通にできている男、想い続けた彼女への暴力さえオカズにする男の哀しみへの共感などない。
忘れられた男が最後に彼女に自分の名前を呼んでもらうまでの物語、ストーカーを文学的純愛な存在に高めたかったのかもしれないが、この映画での性暴力の酷さが全く釣り合わない。
優しい女性という理想イメージに加え、コーヒーを一度一緒に飲んだだけの男の名前も覚えておかねならないのか。
彼女が自分であの家を出て行く決意までは良かったが、相談機関やシェルターの存在も匂わせず、引きずり戻される、、なぜこんな映画を作ったのか理解に苦しんだ。
実は、こんな性暴力が行われている実態の告発映画？とでもアクロバット的な意味の転換をしないとこの映画の存在の意味がわからない。
