牛猫

サイダーのように言葉が湧き上がるの牛猫のレビュー・感想・評価

2.0
コミュニケーションが苦手な少年と、容姿にコンプレックスを持つ少女の一夏の出会いを描いた話。

試写会にて。

夏っぽい爽やかなアニメが見られるかと思いきや、日本のアニメならではの寒くて不自然なセリフや描写が多くてげんなりした。
無駄な登場人物も多すぎ。脇役に名のある声優を集めて客寄せしようとしてるだけじゃないかと思ったり。
主演2人の声は透明感があって世界観にあっていたけど、本職の声優と合わさるとどうしても浮いてしまうのは否めない。いっそ新海誠作品みたいに俳優だけでキャスティングしても良かったんじゃないかな。

話の大筋も少年少女の一夏の出会いと別れという、どこかで見たことあるようなレベルを超えたありふれたものだし、展開が予定調和すぎて90分足らずの尺にも関わらず眠くなってしまった。
SNSや配信アプリなどの現代的な要素と俳句やレコードなどのレトロな要素を上手く組み合わせようとしたのだろうけど、少しあざといというか、くどく感じた。

田んぼの中に団地やショッピングモールが立ち並ぶ郊外の街並みはリアルで良かったし、カラフルなタッチで描かれた風景は夏っぽくて綺麗だった。

若い人向けの作品だろうけど、良くも悪くも典型的な日本アニメでターゲットに刺さるかは微妙なところだろう。
牛猫

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