Pam

ザ・テキサス・レンジャーズ​のPamのレビュー・感想・評価

3.2
公式に当てはまった映画っていうか。。。水戸黄門の苦悩ですな。

それでもね、あの、ボディガードのケヴィン・コスナーと、ナチュラル・ボーン・キラーズのウディ・ハレルソンが老刑事テキサス・レンジャーズでタッグを組むって・・・もうアラフィフ世代にとっては、涙がちょちょぎれますよ。

お話はアメリカらしい、クリント・イーストウッド的な。。だけど、今回は珍しくもこの時代にテキサスに女性知事がいた時代というのがおもしろい。しかもそれがキャシーベイツ。どうみても市原悦子のポジなのである。

ケヴィン・コスナーも『HIDDEN FIGURES』の頃と比べるとすごくおっさんになっちゃったけど。。それでもウディのおっさんぶりもダイナーで打ちまくってた肉屋の時代と比べるとも。。

尖ってた近所の青年が孫できちゃったよ的な感じね。

キャストの強烈さで内容を書いてないのですが、この映画のすごいところはやはりアメリカの30年代に豊かさよね。こんな車が街に走ってたんだね。。。こんな国と日本は戦争を仕掛けたってすごくない?とりあえず豊か。テキサスレンジャーズ存在がそれでも時代遅れっぽく描かれてるけど古き良きレプブリカン的な価値観がチラ見えして私は嫌いでもない。むしろ好きだ。自分の価値観とは違う映画として。

この映画見てるとアメリカの銃廃止なんて夢物語にしか見えないわ。ほんと。闇は深い。

極悪非道な罪人ではあるが無抵抗なところをこのように蜂の巣叩きに殺してしまうアメリカの正義感には疑問が残る。これは包囲前日警察側の会話にもあったが、捕まえて刑務所に入れ、公正させるプロセスを拒んだ原始的な時代だったのだろう。選挙対策もあったのか。。問題定義映画としてもいい。
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