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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコのポチポチのレビュー・感想・評価

4.4
世間でなにかと話題になっているこの映画。
「アンパンマンを見に行ったら攻殻機動隊だった」なんて感想も散見される。

間違った表現だとは思わなくもないが、それでもちょっと言い過ぎというか、変にハードルを上げる形になってしまっていると思う。

映画全体の印象としては予告やポスターから受ける雰囲気まんまだ。
なので基本はほのぼのとした可愛らしいすみっこたちのお話であって映画の大半はこのほのぼのパートで構成されている。
だから変な期待を持っていくと、肩透かしをくらい退屈に感じてしまうかもしれない。

だからと言って、ほのぼのパートのクオリティが低いということはない。

一見さんにも配慮した作りになっていて、個々のキャラクターの紹介もしっかりとあり、みんなに見せ場がちゃんと用意されている。
だから言葉を介さないすみっこたちにも感情移入をすることもできるし、終盤の展開には感動させられる。

また、この映画の魅力はすみっこぐらしを知ってるかどうかで物語の深みが全然変わってくること。

なので、見ようと思ってる人は一度すみっこぐらしのことをある程度勉強してから見てほしいと思う。

そしたらこの映画は『攻殻機動隊』では無く、『えいがのおそ松さん』に変わる(この表現が通じるかが怪しい)
『over quartzer』って言ってもいいけど、どちらかというとおそ松かな。
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