偽名祐司

チャイルド・プレイの偽名祐司のレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)
2.6
バディソング押しが非常に強い神出鬼没の人形ホラー。
何回聞かされるの?
呪いの人形がアンドロイドになってしまってなんだかSFチックになりました。

話はアプリ参照で。
引越し先で友達がいないアンディ。シングルマザーであるカレンは苦労しながらも勤め先からAI搭載人形バディをプレゼントした。
不良品である為少し動作がおかしく自らを「チャッキー」と名乗るバディ人形にアンディは呆れつつも仲良くなっていく。少しずつ友達も出来生活が変わっていく頃。チャッキーも変わり始めていくのだった。

リメイクホラーシリーズの一つなんですが。
まず最初に基本的にチャッキーが普通に可愛くないです。すいません。

オリジナルは確か殺人鬼の魂が入った人形的な感じだった気がするんですが(うろ覚え)今回は簡単に言えばアシスタントAI搭載の人形(グーグルホーム、siri、アマゾンエコー的な)って設定でして。
それも普通にプログラム的に色々と制限を外されて作られたっていう設定なのです。この設定が良くも悪くも新しいというか。

良い点はAIである為様々な飛び道具的な設定を使いこなせる点。ヒーターの温度設定から車まで。同タイプの人形まで扱えるっていうのはちょっと微妙でしたがまあ絵的には面白くなったのではないかな?と。次回作にも期待できます。
悪い点はAI故に行動予測がつきやすいって所でしょうか。基本的に「アンディとずっといつまでも友達」「友達の要望には応えるよ」「アンディを愛してるのは僕一人」っていう発想がAI的にわかり易く壊れてるだけなので、次に動く行動が読みやすいです。まあ首ネタに関してはちょっと面白かったですが。

マンションのダストシュートシステム万能すぎません?

ちなみに行動は読みやすいですが出現は読みにくいです。っていうかどうやってその一瞬で移動した?って思うシーンがちらほらありますが大目に見てあげてください。流石に車内は盛大に突っ込みましたが。

割とアンディを囲む環境がね。
友達居ない、母親は新しい男シェーンと付き合ってて男優先。
しかもシェーン解り易くクズです。っていうかなり愛されていない状況。なんか最後良く話が纏まってる気がしますが「あれ、これアンディの事を終始一番愛してるのってチャッキーじゃない?」と思ってしまう始末。愛し方の方向性は置いといて。そらバディ人形にうっかり気を許すわなー、と思います。

多少ゴアもありますが、シンプルなスラッシャーホラーとして観たい人はどうぞ。しばらくは歌が頭に残ると思います。
偽名祐司

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