MASH

ロボコップ ディレクターズ・カット版のMASHのレビュー・感想・評価

4.5
誰しもが認める80年代SFアクション映画の代表作の一つだが、年々それ以上の存在になってきているような気がする。アクションや特撮は時代を感じさせる(もちろん良い意味で)が、テーマ自体は今の時代の方が通じるものが多いのではないだろうか。

警察が民営化したらという設定は、アメリカで刑務所が民営化した現実を考えると決して突飛すぎるものではない。人命よりも利益を追求する企業に、偏った報道や行き過ぎたコーマーシャリズム。しかもそれらを上手く笑いに繋げている。ロボット警察官の映画からは想像もできないほどクレバーだ。

純粋にバイオレンスアクションとしても十二分に面白い。久々に観直したが、記憶してた以上にグロく、大ヒット映画にしてはかなり責めた描写も多い。そしてアクションとしてだけではなく、社会評論としても非常に興味深い一面を持っている。観る度にどんどん好きになっていく作品だ。

ロボコップという設定は『ブレードランナー』からインスピレーションを受けたとか受けてないとか。人間かロボットかということを夢で表すなど、比べてみると意外と共通点が見つかって面白いかも
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