フライ

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッションのフライのレビュー・感想・評価

3.9
以前字幕版を観て、前評判でハードル上げすぎていたせいか、余りハマらなかった…。ところが吹替え版鑑賞したら声優陣の面白配役と演出の絶妙さで、昔好きだったシティーハンターをそのまま見ている様な面白さと、シティーハンターアニメの音楽を使うなど、フランス製作陣のシティーハンターへの敬意を感じ、エロコメディーなのに、感動すら覚えた。

シティーハンターと呼ばれる世界一のスイーパーでありスケベで女好きの冴羽獠と、そのライバル海坊主の激しい?格闘の末、何とか海坊主を撃退…?
時間は遡り、久しぶりに掲示板に記載されたXYZの依頼に喜ぶ冴羽獠の相棒 槇村香だが、綺麗な女性からしか依頼を受けない獠を騙し待合せ場所へ。
香と待合せ場所で話す獠は、香の兄で1年前亡くなった相棒を思い出していた。妹の香から貰った誕生日プレゼントに喜ぶ槇村秀幸だが、ユニオンテオーペと呼ばれる巨大組織のボス情報を掴んだとだけ獠に伝えるも命を狙われ、「香を頼む」と言い残し死んでしまったのだ。
待合せ場所に現れたのはドミニク・ルテリエと言う中年男性で、それを見た獠は憤慨。一様理由を聞くと父親が作った誰もが虜になる惚れ香水が、色々な組織から狙われているので守って欲しいとの事。疑う獠だが、ドミニクは獠に香水を嗅がせるとドミニクに好意を。それを見て爆笑する香にも香水を着けイケメンに嗅がせようとした所、爆発があり、公園管理をするキモいパンチョが嗅ぎ、香に夢中に。解毒薬を48時間以内に嗅ぐ事で無効化されるのだが、爆発で混乱する中、海坊主に香水と解毒薬の入った鞄を取られ追う獠と香。激しい格闘の末、何とか鞄を奪い返すが、途中で、冴えないセールスマンの同じ鞄と入れ替わっており、必死で捜索する羽目に。更に鞄を追う海坊主や不審な組織迄絡むが、そこにはユニオンテオーペの影も。

昔実写製作されたジャッキー・チェンと後藤久美子主演のシティーハンターを観て、本作の実写版は、期待してはダメ!と言う自分の中の固定観念を払拭させてくれた!
アニメの実写は当たりハズレの差が激しいが、本作は吹替えで見たら大当たりに思えたし、最高に楽しめた。特に獠と海坊主の格闘シーンと自白剤の下りは最高で、思いっきり爆笑してしまった。フィリップラショー監督作品を何作か見ていた事もあって、強烈なキャストに魅力と面白さを感じ、尚更楽しませてくれた。字幕でも普通にコミカルなストーリーとエロでそれなりの面白さも。
当然シティーハンターらしいクールでシック、感動的な要素も終盤に盛り込んでいるのも流石だと思えたし、ラストのどんでん返しとオチも最高だった!

シティーハンター知らなくても、エロコメディー映画好きなら楽しめるかと。ただ、かなりどぎついエロが入っているので、一人か、気心の知れた人と鑑賞する事をオススメ。アニメのシティーハンターをイメージして家族団欒で観たら、地獄の様な空気になる可能性あるので注意⚠️
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