ロアー

ルドラマデーヴィ 宿命の女王のロアーのレビュー・感想・評価

3.7
王妃が出産を迎える最中、国民たちは男子の誕生を祈っていた。生まれてくる子どもが女子だった場合、世継ぎのいないこの国は隣国から奴隷のように支配されてしまうのだ。
願いも虚しく誕生したのは女子だった。しかし国王はこの子を男として育てることを決意する。自分が女だとは知らないルドラマは、王太子としてたくましく成長していくが・・・

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#インド大映画祭 鑑賞作品1作目。

ちょっと前に観た「マルカルニカ」のように、めっちゃ強い伝説の女王のお話。多分、人々が思い描くインド映画の要素が全部詰まってるやつ(ちゃんとゾウも出てくるよ)。

2015年の映画にしては、そして大金を投入するインド映画にしてはCG感丸出しだと思ったら、本当は3D映画だそうでなるほどです。

女が男のふりをして〜という、少女漫画のテンプレ的なストーリーは、お決まりの展開だとしても結構好き。男装の時は眉毛を太めに描いてるだけなのに、サリー姿の美しさとのギャップがすごくて案外マジで同一人物とは分からないかもしれない件(そうでもないかな?)

王道なので「トワイライト」のエドワードとジェイコブのスタンスになりそうな幼馴染?的存在もいるんですけど、彼らが登場した瞬間、どっちとくっつくんだろう?と思ってたら、なんか別にルドラマを巡って争ったりしてなくて王道とか言ってごめんなさい。ところで、子ども時代は結構みんなぷくぷくの健康優良児なのに、大人になるとムキムキの腹筋になるのもインド映画のデフォな気がする。

で「トワイライト」ネタをまだ引きずるなら、ジェイコブスタンスにあたる忍者みたいな黒尽くめの義賊が出てきまして、フリンジみたいなズタズタの布をひらめかせる黒馬に乗って、同じくズタズタのマントを纏っていて、どう説明したらいいのかわからないけどFFのクラウドのマントの裾みたいなかっこいい系ボロボロダメージ加工をもっと凄くしたみたいなアレの人がいまして、見た目が完全にゲームのキャラみたいでちょっと厨二病の血が騒ぎました。いかにもかっこいいキャラがいかにもかっこいいことをしていて、完全に厨二病案件。
彼のスピンオフができたらいいのに。

あ、最後に一言言いたい。
国民たち酷すぎるだろ。

蛇足---
過去に1度しか行ったことのない劇場の自由席でうっかり傾斜している席に座ってしまって、腹筋との戦いを繰り広げてしまいました。
ツルツルのコートの裏地×ツルツルのスカートのコンビはあかん。どんどん椅子からずり落ちていくお尻を何とか腹筋で支える2時間半。観終わる頃にはすっかり腰が痛くなっていたので、2作目はささっと平らな席に移動しました。

てか、みんな通常運転で2〜3作連続で観るのが当たり前な感じで、インド映画好きってみんなそういうことよねと安心しました。連続鑑賞前提でお昼も食べられる専用の休憩所まであってありがたいね。
来週はお昼用意していきます。
ロアー

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