これはマジで最高な映画。
アレックス・オノルドは、命綱なしで断崖絶壁を登る。
常識的に考えれば、下手すると死ぬかもしれないのになぜするのか?と思うだろう。
彼がそれを成し遂げたからと言って、私たちの生活に影響は、おそらくほとんどない。
でも彼は、それをやる。
他でもない「自分」のために。
彼が自分自身のために行ったことは、私たちの胸を打つ。
私たちがなにかを始めるとき、友人知人は、「それがなんの役に立つの?」と言うかもしれない。
それを聞いて、「たしかに」と思ってやめてしまう人が圧倒的に多数だと思う。
だけど、「私たちは他人のためでなく、自分のために何かをしていい。自分勝手に生きていいのだ。それが他人に良い影響を与えられれば、それは素晴らしいことだ。だけど、それはおまけ程度のことで、本当に大事なのは自分のためにじぶんがしたいことをすることなのだ」と、この映画は教えてくれる。
無理だと思ったら、道の途中でも引き返して、また準備を万全にしてやり直したらいい。
アレックスの登頂までの準備期間やマインドの整え方なども感動的だが、それに加えて彼の周囲の人々(映画撮影スタッフや彼女など)の彼を一番に気遣ったサポート体制も感動的。
「私たちはいつ死ぬかわからない。」
この映画は、「生きる」ということについて改めて考えさせてくれるマジで最高な映画。