2020.1/04
アメリカ人の話で、家族より自分のやりたいことのが大事ってはっきり言い切るのが珍しかった。
天寿を全うする気がないと言い切るのもキリスト教の影響がある国でも珍しい。
恋人との関係が、フリークライミングにとってはっきり悪影響があると仲間のクライマーが言い切ってたのもとても印象的。
ドキュメンタリーだから劇的な効果はなく淡々と話は進むのだけど、上記のようなことを考慮するとこの人の日常のエクストリームさがわかる。
登ったのがすごい!とかじゃなく、なぜ登るのか?でもなく、何が突き動かすのか?でもない。
ただ追っかけて、そのままそういう人なんだ、フリーソロってそういうもんなんだと受け入れるだけのフラットな視線がこの作品を貫いてる。それぐらいにやってることがエクストリームなんだろなーと逆説的にわかってくる。
脳のスキャンのシーンがその下地を作ってて、もうフリーソロ以外でこの人が刺激を受けることは不可能だから残り人生ずっとフリーソロやるしかないじゃんという納得がある。フリーソロジャンキーの話。