フリーソロの作品情報・感想・評価

上映館(6館)

「フリーソロ」に投稿された感想・評価

Mao

Maoの感想・評価

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去年のちょうどこの時期にヨセミテ国立公園行って、約1年後にそれを映画で見るなんて、そんなことある?
こんなにも地球と共に生きるって表現が似合う人いない。
なんか、人間としてこの世にいることを最大限楽しんでいる気がした。
挑戦することにこそ価値があると、そう思わせてくれた。
又三郎

又三郎の感想・評価

4.0
まず、作品に出てくるアレックスオノルドという人間は尋常じゃない。我々がどんなに努力しても、真似できないことをしている。命綱を持たずして急峻な断崖絶壁を登るなど、誰が好んでやるのだろう。しかしそれが目の前で繰り広げられた時、私たちはその興奮と感動、そして死の淵に立たされた時のえもいわれぬ緊張感に浸って、抜け出せなくなる。
そしてこれはドキュメンタリー、現実だ。鑑賞後は、それなりのお金を劇場で支払い彼の偉業を〝覗かせて〟もらったと、ある種の敬意を抱かずにはいられなくなる。それはオノルドだけでなく、その行為をつぶさに観察しフィルムに収めてきた撮影クルーたちにも当てはまる。途方もなく厳しく容赦ない自然に立ち向かう人間たちの物語は一瞬たりとも目が離せないだろう。
かんD

かんDの感想・評価

4.5
76本目

アレックスさん控えめに言っても頭おかしいよ!!

ラスト20分はずっと心臓バクバクしてたし、劇中に挟まれる別のクライマーの滑落シーン本当心臓止まるかと思いましたね。

高所が苦手な僕には地獄の100分、でも素晴らしい自然と死ぬほど恐ろしい緊張感を同時に体感できた素晴らしい映画でした
ユニ

ユニの感想・評価

3.8
すごかったーー!!
普通の人間を超越してる。
あんなの、もうほとんどツルツルの壁だよ!!
これはクライミングに興味なくても充分に楽しめるドキュメンタリーだと思うし、
現実にここまで超人的なことを突き詰めて極めてる人の挑戦を映像でじっくり見られるのはすごく貴重な経験だと思う。

ドキュメンタリーってかなり興味のある分野でないと眠たくなりがちだと思うけど、この作品はアレックス本人の生い立ちや人間性、生活や考え、恋人や撮影陣の苦悩にもフォーカスしているのでドラマ性もあって非常に見やすい。

ただ、本当に超人的で信じられないドキドキの挑戦なのだけど、肝心のラストスパートは なんせとにかくずっと白い岩壁なので…代わり映えのない映像にちょっとうとうとしてしまった(いやちょっとお腹いっぱいにしすぎて見ちゃったかも)。
でもラストの映像のスケールは圧巻。


個人的には数年前にヨセミテに行っているのであの景色がたくさん見られたのも楽しかった。
あの時は夫と2人でハーフドームを登って、シーズンオフだったためにラスト20メートルくらいかな??の岩壁を登る梯子が外されていたので私はそこまでで登山終了したのだけど、夫はその壁を上から垂れる2本のロープだけを頼りにほぼフリークライミングで上まで行ってしまって。
もちろんあの感じの断崖絶壁なので、
あの時は心配で怖くて登る夫を見ていられなくて、反対向いて座ってマフィン食べてたなーって思い出してた。
登る距離と難易度が違いすぎるけど、アレックスをいつも待つ恋人…よく精神おかしくならないなって思う。

でもそういう命がけのことをやってる夫を持ち支える妻って、どっしり構えて覚悟の上で応援してます!みたいなイメージだったけど、アレックスの彼女は「そんな覚悟するつもりないから!」みたいなこと言ってたのが印象的だった。

めっちゃいいと思う。
凄すぎドキュメンタリー★命綱なし、ホントに手ブラで崖を昇っていくんだね(当たり前だけど)。人の命を軽視する訳ではないけれど、命綱なしだからこその感動と、極限のなかにある人の美しさが際立つのも事実だと思う。

平穏を嫌い、挑戦のなかに生きる意義を見出す男と、彼の意志を尊重したいけれど不安に耐えられない恋人との関係を描いているところもいい。

大きな声で言えないが、昔、自分もバイクにソロで林道や山奥に入っていくことにハマった時期があって。危険だし、蛇や鹿や猿は出るし、何かあっても携帯は通じないしの環境。幅2メートルくらいのガレ場を、ずっと半クラ操作で進むから、少しアクセル捻りすぎるだけで崖下に墜落するし。もうね、すごく孤独で怖いのよ。なのに出かける前は、このアレックスと同じで家族に言えないんですよね(笑)。小言言われるから。

なんでそんなことするの?って話ですけど、極限の孤独と不安のなかにいるからこそ、命がギンギンになる感覚があるんですよ。自分の集中力が最高値まで研ぎ澄まされて、進化していく自分を感じるんですよ。そして下山してきて、久しぶりに「電柱」(というか人工物なら何でもいい)をみたときの、「ああ、俺はまだ生きてる」って感じた達成感。これは中毒になる( ̄▽ ̄)

アレックスほどではないが、彼が彼女に理解されない要素が、ワタスには少し分かるのです(笑)。もう山攻めはやらないけどね。アレックスには悪いけど、この人はいつ死んでもおかしくない。けれどそういう人間にだけある輝きってあるんですよ。
閉所暗所恐怖症及び水責め映画で死にそうになって、
あ!書くのを塩漬けにしていた映画があったと
思い出しました。

ボクは、高所恐怖症です。
怖いもんばかりじゃん、て話ですが怖いもんはしょうがない。
歩道橋の高さで怖いです。無理。実感する高さ。

だから、高い所が好きでヒューッ最高だぜー!
って人にはいつも、
落ちて○ねばいいのに、、、。
と呪詛を呟いてしまいます。

そんなボクにとって、もし手を滑らせでもしたら
一巻の終わりというフリー・ソロクライミングは
基地外の所業でしか無くて。
それこそ、いつもの呪詛を間違いなく呟きながら
恐怖におののき観る事になるんだろうなと映画館に足を運びました。

アレックス・オノルド。
命綱無しで、岩盤を僅かな凹みや出っ張りを頼りに
難攻不落と思われる山々を制覇してきた。
彼には夢があった。
カリフォルニアにそびえ立つエル・キャピタン。
約千メートルを登り切る。

彼と同様にフリーソロを挑んでいる者達は、
ひとり、またひとりと事故死していく。
何故、余りにも危険な行為に挑み続けるのか。
アレックスは、
「いつ死ぬかわからないのは皆同じ。登ることで“生”を実感できる」
と考えている。
彼は家を持たず、目標の岸壁のためにキャンピングカーで転々とする暮らし。
そんな彼に恋人が出来た。
彼の生き方はそれまで、山が優先だった。
しかし、ついに彼女と暮らす家を持つまでに至った。
彼女が間接的な原因で大怪我も負ったが、
彼女は彼にとって大切な存在になっていた。

今まで死を恐れなかったはずのアレックスが、
ついに目指す事にしたエル・キャピタンを前にして
迷いを表した。肉体の疲労や、怪我の後遺症。
不安要素を抱えながらもエル・キャピタンに
挑むが、アレックスは引き返したー。

大切な人、守るべき存在と相反する行為。
翌年、アレックスは単身再度エル・キャピタンに挑む。


ここまで来ると、○ねとか言う気持ちも、
怖えって気持ちも無くなりますね。
よく、何故山に登るのか。そこに山があるからだ
って言うじゃないですか。
アレックスはそれの極限状態というか。
多分アドレナリン・ジャンキーなんだと思うんですよ、
でもそれでは片付けられない、何というか、
人間の可能性というか、凄い事が起こっている感があるんですよ。

指先、爪先が引っかかる程度の凸凹を取っ掛かりにして
ひたすらに登っていく。
攻略前には、慎重にルートを決めてから挑むんですが、
でも手を滑らせでもしたら終了ですから。
実際に彼の先人達は何人も、、、。

美しい山々の景色に余りにも違和感がある存在が
あたかもスルスルと登っていくように見えてしまうほど美しいクライミング。
日頃の鍛錬と驚異的な精神力。だけでは、
アレックスは生き残れなかったんじゃないか
とすら思わせる、一種神々しさすら感じるほど。

こちらは、具合は悪くならなかったですw
とてつもないもの見せられたなあっていう
ドキュメンタリーです。
yusuke

yusukeの感想・評価

4.5
そもそも被写体が命綱無しの断崖絶壁のクライミングという点でスリルと映像的なスペクタクルがすごい。
そんなことに挑んでいる人物は当然変人でその人となりも面白いし、友人や恋人やそれを撮影する人などそれぞれが異なる視線で主人公を見ているという重層的な視点になっていて飽きなかった。特に死の瞬間を写してしまうかもしれないのに撮影に挑む映画監督や、主人公の意思と死んでほしくないという思いの恋人などの葛藤はドラマティックで惹きつけられる。簡単に賭されすぎて命が軽く見える不思議。
キモは一つの岩山のクライミングだが、構成が巧みで単にクロノロジーがクロノロジーだけになっておらず、最後の挑戦まで面白く見られる。
終わり方の演出は野暮ったかった。
ラウぺ

ラウぺの感想・評価

4.1
ヨセミテ国立公園にある高さ970mの絶壁「エル・キャピタン」を安全装具やロープを使わず素手で登るフリー・ソロに挑む男のドキュメンタリー。

この方面の知識がないせいか、どうやって登るのかただただ不思議で、アレックス・オノルドというこの男はどこか頭のネジの外れた人ならざる神経の持ち主なのかと思っていましたが、実際にはいきなり登りはじめるわけではなくて、ルートをいくつものセグメントに分け、それぞれの箇所でちゃんと装具をつけて丹念にリハーサルを行い、そのうえで挑んでいることを知りました。

また本人自らが脳のMRIで精密検査を受け、ちょっとした刺激には動じない沈着冷静な心の持ち主であることが紹介されます。
子供の頃から内向的で一人で何かに打ち込むことを好む性格だったようですが、そうした性格がクライミングに向いていることは確かなのでしょう。
ストイックに目的の完遂を目指すためには彼女の存在は明らかに障害であることを認めながら、彼にとって彼女は明らかに精神的な支えとなっており、彼女もまた、いつ死んでもおかしくない彼のスタイルを受け入れるべく努力している様子は、大きな印象を残しました。

しかし、なんと言っても本作の一番のポイントは崖にへばりつく彼の様子を捉えたカメラワークでしょう。
いくら割れ目や突起、窪みがあるとはいえ、超人的としか思えない技術を駆使して絶壁にチャレンジする男の姿を文字通り隣りに寄り添うかのように撮影し、足の竦むような超高度の下界を望むショットから映し出す映像の迫力は高所恐怖症の人にはとても耐えられそうにないほどの臨場感を生み出しています。

カメラマン側にも撮影することがアレックスのプレッシャーとなっていないか葛藤する場面があり、それを最小限とするべく機材とアングルを工夫する様子も映し出しています。
また、実際にどこが難所なのか、どうして難所なのかをリハーサルの映像をしっかり見せ、それを本番の映像でフォローしていくスタイルは、岩肌のあらゆる凹凸を知り尽くし、岩に掛かる指先の微妙な向きの持ち替えや掛ける足の位置の変更、超人的な勇気がなければ到底不可能な大胆な重心移動の様子など、絶対に失敗しないための工夫の痕跡がはっきりと観る者に伝わる形で描かれる映像は、アレックスと撮影者のプロフェショナルな共同作業の結果でもあるのでした。
登攀のUPから引きのズームアウト、CGによる登攀ルートの映像を駆使していまどこを登っているのか手に取るように分る映像は分かりやすく、それがまたUPの映像に切り替わることで、ルート上の単なる線が常人ではまったく取りつくことさえ不可能と思える絶壁であることを思い知らされる構成は終始緊張感を持続させるのに充分な効果がありました。

我々観客は爾後にその結果としての映像を観ることが出来る絶対の安心の中に居るわけですが、撮影中のスタッフや帰還を待ち受ける彼女の心中や如何ばかりかと思うと、登っている本人よりも思わず目を逸らしたくなるスタッフに同情してしまうのでした。

映像としての高い撮影技術、常人を超越した強靭なクライマーの偉業、それに至るプロフェッショナルな努力の積み重ね・・・なるほど、アカデミー賞に相応しい圧巻のドキュメンタリーでありました。
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