ふくろう

転がるビー玉のふくろうのレビュー・感想・評価

転がるビー玉(2019年製作の映画)
2.1
雰囲気映画なのにわかりやすい!

再開発で刻々と変わる渋谷。その再開発で消えゆくビルでルームシェアする女三人。街と対照的に変わらない変われない自分。仕事も人生も取り残されていく。
余韻と空気を魅せるタイプの映画なんだと思うけど、行動が結構シンプルなので背景を推し量ったり、描かれてない部分を観客の中で補完させたりはしてこない。頭空っぽでも観れる。空気感は結構好きだ。
コンビニ店員は好きすぎる。たしかに、渋谷って10年前からずっといる癖の強い店員いるんだよ。
一応、彼女たちの感情のベクトルと彼女達が暮らす部屋の明るさがリンクしてたのかな?

ぶっちゃけて言えば、渋谷にある職場から、仕事終わりそのまま出来たばかりの新渋谷パルコの中にあるシネクイントで観る。渋谷の映画。これだけでも世界観は完成していて、ストーリーなんてどうでも良かったりする。
見覚えのある風景の連続でどこで自分が映り込んでても全く不思議じゃない。完全にリアルな渋谷だった。