明石です

SKIN 短編の明石ですのレビュー・感想・評価

SKIN 短編(2018年製作の映画)
5.0
子供にちょっかいをかけた、と言いがかりをつけ黒人をリンチした白人至上主義者の男が、黒人グループに拉致され、衝撃的な方法で復讐される話。作中で起こることの一部始終が子供の前で(なんなら子供の手で)起きているのがとにかく恐ろしく、良きにつけ悪きにつけ親の影響の範囲の外に出られない彼らが一番の被害者という作り手のメッセージがずしんと響く。

復讐をする側もされる側も、何にでも柔軟に馴染んでしまう子供である以上、その後もたらされる悪影響を逸することはできないという、、『アメリカンヒストリーX』をさらに救いなくしたようなストーリーに、見せ方もアイデアも全てが抜きん出ていて、20分間、文字通り画面に釘付けでした。これは別の展開も見てみたくなる、、改めて長編映画が作られるわけですね。

バッドガイを絵に描いたような主演のジョナサン・タッカー、どこかで見たことある顔だなあと思っていたら、『テキサスチェーンソー』でレザーフェイスに股を裂かれて死ぬインテリ風の若者でしたか。眼鏡にパーマの風体だったあの頃から隠しきれない悪ガキオーラを放っていたこの人、やっぱりこういう筋金入りの悪党が似合うのですね。この映画だけ見てたら3秒で嫌いになってたであろう、グラサンを後ろにかけるタイプの男の役(しかもそれがとても似合ってる)なので、先に股を裂かれる役で知っててよかった、、笑。
明石です

明石です