たにたに

SKIN 短編のたにたにのレビュー・感想・評価

SKIN 短編(2018年製作の映画)
4.5
🔸ラストに待ち受ける現実の重み

🔸子供視点から、人種問題を見つめる

🔸インパクトは最強


映画スキンを製作するための資金集めとして作られた短編。

短いながらもラストのインパクトはでかい。


🟢丸刈り
タトゥーだらけの男が、息子を丸刈りにするシーンから始まる。
長編にも似たシーンがありますが、これは何を意味しているのか。。
男としての、けじめや覚悟みたいなものなのか、はたまた"白"であることの見栄なのか。

🟢蛇
息子は素手で容易に蛇を掴む。
それは毒を持っていないと、分かっているからだ。

彼は自慢げに蛇の知識を両親に披露する。
カラフルでも毒を持っていない蛇もいる、襲われないように奇妙な色をしてカモフラージュしている、と。

明らかにこれは、人種問題を喩えている監督の狙いではあるが、子供がこれを淡々と話し出すのは少し違和感はある。


そして、
その話を白人至上主義の父親は、
じゃあ、カラフルな蛇は毒があるってことだな!と、話しを聞いていたのかと思えるほどの総括する点が、息子への人種問題に対する興味を阻害してしまっている、この演出もかなり巧妙だ。
たにたに

たにたに