風来坊

ペガサス 飛馳人生の風来坊のレビュー・感想・評価

ペガサス 飛馳人生(2019年製作の映画)
3.0
ラリーレースをテーマにしているがどん底落ちた男達の再生のエピソードをメインとしている。感動や熱いドラマがメインというよりエンジンを強く吹かしただけで爆発したりというギャグ要素強めの展開なので好き嫌いは分かれそうですね。

レースに向けた準備で右往左往する姿や昔の仲間との再開などを面白おかしく描くのに時間を割いていて、レースシーンの割合はかなり低いのでレースムービーとして観ると期待外れでしょうね。

他の方のレビューでも触れてましたが、主人公役の俳優さんがムロツヨシさんに似ており、もうそう思ったら途中からムロツヨシさんにしか見えなくなり実に困りました(笑)

途中に「君が好きだと叫びたい」が流れる。BAAD…懐かしいなぁ。
聖闘士星矢みたいなシーンもあり日本人としては嬉しいが、ちゃんと許可を取っているか心配してしまいます。

ギャグ路線強めなのでレースシーンも漫画チックなものかと思いましたが、レースシーンやカーアクションはリアル志向で割りとしっかりとしたもので迫力があり良いです。ラリーのダイナミックさがよく表現出来ていると思います。

悪役というかライバルが良いヤツ過ぎてなかなか憎しとならず、主人公同様に応援したい気持ちになってしまい敵として機能していない…。
なぜ二人で走らせなかったのか…一緒に苦労してきた二人で走ってこそなのに終盤の展開は気に入らないですね(´Д`)

人の言う事を聞かない…全く主人公が人間的に成長していないのも難点…。
カムバック的なストーリーを普通に終わらせたくなかったのかも知れませんが、ラストはやり過ぎで一気に熱が覚めました…。
ドタバタしながらレース復帰を目指すのはコメディとしては面白かったので、無理矢理なラストが全てを台無しにしているようで残念な作品でした。
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